2023 Fiscal Year Research-status Report
ARDSにおいてサイトカインはどのように低酸素誘導性肺動脈収縮を抑制するのか
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23K08364
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
奥 真哉 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (70968586)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 急性呼吸促拍症候群 / 換気血流比不均衡異常 / 低酸素性肺動脈収縮 |
Outline of Annual Research Achievements |
低酸素誘導性肺動脈収縮(HPV)は低換気の肺の動脈血流を低下させ、換気血流均衡を是正し低酸素血症を改善させる。しかし、急性呼吸促迫症候群(ARDS)では、低酸素誘導性肺動脈収縮(HPV)を減弱することは知られているが、そのメカニズムについては限られた報告のみである。特に肺動脈平滑筋はHPVにとって最終的なメディエーターであるが、サイトカインが低酸素への収縮応答性変化をもたらす細胞内シグナル経路の障害については、今までにほとんど知見がない。本研究の目標は、サイトカインによる肺動脈平滑筋細胞の低酸素応答性収縮に対する変化及びその基盤となるシグナル経路について包括的に解析し、治療ターゲットを同定することである。 本年ではLPS気管内投与急性肺障害モデルラットから抽出した肺動脈平滑筋細胞が、正常ラットと比較して酸素低酸素応答性収縮が低下しているか検討した。最初にLPS気管内投与急性肺障害モデルラットを確立した。LPS(25μg/body)を経気管的に投与を行うと、ラットの動脈血液の酸素飽和度が低下することを確認した。次にLPS気管内投与急性肺障害モデルラットの肺動脈平滑筋細胞を抽出を試みた
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画より、本研究にかけてるエフォートが少なくなってしまったため、遅れている。また、ラットより肺動脈平滑筋細胞を抽出する手技の確立に難渋している。
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Strategy for Future Research Activity |
ラットより肺動脈平滑筋細胞を抽出する手技の確立を目指すとともに、ラットの肺動脈平滑筋の培養細胞を購入し、実験を進めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
研究の遅れに伴い、本年に行う実験が完了できておらず、次年度行うため使用額が生じた。
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