2023 Fiscal Year Research-status Report
生体イメージングを用いた術後認知機能障害の機序解明
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23K08380
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
杉野 太亮 神戸大学, 医学部附属病院, 医学研究員 (80941608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 卓也 神戸大学, 医学研究科, 助教 (70792935)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 術後認知機能障害 / 生体イメージング / ミクログリア-シナプス連関 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では神経炎症に伴う脳内ミクログリアとシナプスの連関に着目して、術後認知機能障害(POCD)のメカニズムを解明することを目的としている。 CX3CR1GFPマウスの頭部へ頭蓋窓を作成し、特異的なアデノ随伴ウイルス(AAV-hSyn-tdTomato)を注入することで、ミクログリアおよびシナプス活動を可視化できるマウスの作成を行なった。これらの作成に専門的な技術を要するため、相応の時間が必要であった。 今後はその技術の向上とともに、上記マウス(若齢および高齢)に対する2光子顕微鏡によるイメージングおよび解析を行う予定である。またPOCDモデルマウス(脛骨骨折モデルあるいは腹部手術モデル)の作成にも着手する。 また、次年度以降の研究(申請書 計画⑤)に必要であるLysM-Creマウスとβ2-AR floxマウスを交配し、ミクログリアに特異的なβ2-ARを欠損したマウスを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床業務による研究の遅れおよびマウスへの手術技術向上に想定よりも時間を要したため
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Strategy for Future Research Activity |
今後はPOCDモデルマウスに対する2光子イメージングおよび行動実験を随時行っていく。高齢マウスの作成には年月を要するため、今の段階からマウスを繁殖させておく必要がある。 またマウスへの手術(頭蓋窓作成、POCDモデル作成)には専門的な技術を要するため、有識者に指示を仰ぎながら研究を進める。
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Causes of Carryover |
購入予定であった試薬、物品が年度内に届かず、次年度に持ち越しとなったため
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