2023 Fiscal Year Research-status Report
Nav1.7阻害薬の局所麻酔薬としての鎮痛作用および運動機能への影響の検討
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23K08406
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
伊藤 真理子 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (60581832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 博之 信州大学, 医学部附属病院, 助教(診療) (20838370) [Withdrawn]
田中 聡 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (60293510)
川真田 樹人 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (90315523)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Nav1.7阻害薬 / 局所麻酔薬 / 副作用 / 運動障害 / 心筋障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
以前当教室も作成に関与した第一三共のNav1.7阻害薬であるDS-1971aの試薬を入手した。行動実験から着手し、まずはDS-1971aのストックソリューションを作成した。DS-1971aは有機化合物であり、DMSOを用いたストックソリューションを生成した。その後行動実験でラットの脊髄くも膜下腔にカテーテルを留置し、それぞれにDS-1971aの希釈液および生食を投与して機械的侵害刺激応答を計測し、鎮痛効果を判定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第一三共より入手したNav1.7阻害薬のDS-1971aのストックソリューション作成時にDMSOに理想濃度で溶解せず、溶媒をポリエチレングリコールに変更するなどの調整を要した。結果的にはDMSOに限界濃度で溶解し、さらに希釈して動物実験を開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は同じくラットのくも膜下腔カテーテルから各濃度のDS-1971aを投与し、各濃度の運動機能への影響を評価するためローターロッド試験を検討している。また、並行して別のNav1.7阻害薬であるGTx1-15を入手し、同様の行動実験から開始する予定である。行動実験に引き続き電機生理実験に関しても、まずは経験者から手技を習得し、脊髄後角ニューロンの侵害刺激応答を計測する予定である。
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Causes of Carryover |
本研究では2種類のNav1.7阻害薬を用いた実験を予定しており、現在はDS-1971aを用いた研究から開始している。次年度以降は別のNav1.7阻害薬であるGTx1-15を入手し、更に研究を進める必要がある。
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