2023 Fiscal Year Research-status Report
Objective pain assessment by pupilometer in pain clinic.
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23K08416
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 史弥 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (30973268)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 瞳孔 / 疼痛評価 / ペインクリニック / 慢性疼痛 / 質問票 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度である本年度は、主に患者リクルートと瞳孔パラメータの取得に重きを置いた。現状は初診患者のみを対象としているため患者数は予定より少なく20人程度となっている。。 また、予備研究としての質問票と疼痛・慢性疼痛への移行との関係を、日本ペインクリニック学会第57回学術集会で発表した。そこで、「帯状疱疹の急性期に質問票で慢性痛への移行を予測することができるか-後ろ向き研究」というタイトルで、優秀演題賞を受賞した。SF-MPQ-2という疼痛の性質・強度・心理評価を包括した質問票が、帯状疱疹後神経痛の慢性移行と有意に相関していることを明らかにしており、また、DN4という疼痛の性質だけを数値化する指標よりも、心理評価のほうが慢性痛への移行と相関しているという傾向を明らかにすることができた。 引き続き質問票と疼痛との関係を明らかにしていくことで、瞳孔パラメータとVASによる疼痛の直接的な関係だけでなく、心理評価・中枢性感作などの疼痛に関連する指標との関係をも明らかにすることができる。そのため、次年度は予備研究にも重きを置いていき、日本ペインクリニック学会第58回学術集会や国際学会でも発表予定としている。 瞳孔パラメータと疼痛・質問票との関連については、瞳孔パラメータの解析も並行して行っているが、患者数がいまだ少ないため統計解析までは至っていない。そのため、論文・研究発表は次年度以降を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現状は初診患者のみを対象としているため患者数は予定より少なく20人程度となっている。また研究を進めていくにあたり、非測定側の目の焦点距離や周囲の照度を合わせる方法を取り入れ、瞳孔パラメータ自体の信頼性を確かめるために2回ずつ測定するなど、研究方法のブラッシュアップを進めていくことができている。今後は初診患者以外も対象とすることで、患者数を増やしていく予定としている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究方法は定まったため、患者数を増やし解析を進めていく。 予備研究の論文発表をすることで、本研究の裏付けを進める。
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Causes of Carryover |
瞳孔パラメータ解析に用いる予定であったimcFAMOSの初年度レンタル使用ができたため、費用が掛からなかった。その代わりに、2年目である次年度に経費が掛かるため計上する。
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Research Products
(2 results)