2023 Fiscal Year Research-status Report
免疫応答バランスからみた熱傷後の免疫不全メカニズムに関する統合的解析
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23K08425
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大須賀 章倫 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (60552081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 健太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379203)
大西 伸也 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60892932)
小倉 裕司 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70301265)
松本 寿健 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (70644003)
米田 和弘 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90975137)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | PIICS / 熱傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
広範囲熱傷患者のPIICSに関してMDSCの寄与の程度を解析する臨床研究である。現在までに熱傷患者の長期予後および死亡原因に関する論文がなく、過去10年間にJCHO中京病院で診察した広範囲熱傷患者の長期予後に関する記述統計論文を執筆、投稿し、現在査読中である。本研究によって、重症熱傷患者の死亡時期は1週間以内の急性期と同じくらい1か月以降の慢性期にも死亡していることが明らかとなった。死亡原因の多くは感染に由来するものである、慢性化することにより感染への耐性が低下することが示唆された。本研究は重症熱傷におけるPIICSの存在を示すものである。また、熱傷と免疫に関する総説を執筆し、現在に至るまで熱傷とPIICSに関する研究がおこなわれておらず、本研究が極めて重要なものであること、および今後の研究の方向性を明らかにした。本総説も現在査読中である。 2023年度は広範囲熱傷症例の検体が20例ほど蓄積された。一方でMDCSの測定系の確立に時間がかかっており、未だ測定には至っていない。主に資金面の問題であり、研究計画を一部修正し、本年度早々に測定が可能になる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は広範囲熱傷症例の検が20例ほど蓄積された。一方でMDCSの測定系の確立に時間がかかっており、未だ測定には至っていない。主に資金面の問題であり、研究計画を一部修正し、本年度早々に測定が可能になる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
測定する検体を6ポイントであったものを4ポイント程度に減らし、測定する細胞の種類も減らすことによりPIICSの病態に完全に特化した研究計画に修正した。現在抗体パネルを作成中であり、近日中に測定可能なる予定である。
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Causes of Carryover |
抗体パネルの作成が遅れたため、差額が生じた。本年度これら全額が必要な予定である。
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