2023 Fiscal Year Research-status Report
刺激野表示三次元画像に基づく脳深部刺激プログラミング法の妥当性についての検証
Project/Area Number |
23K08508
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
梅村 淳 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (00244567)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 脳深部刺激療法 / 視床下核 / 画像誘導プログラミング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、複雑化したDBSの刺激プログラミングを刺激野表示三次元画像に基づいた客観的な方法で作成し、その設定を実際にDBS施行後の患者に適用し、その効果を従来の患者と対面で神経所見をみながら行うプログラミング法と比較検討することである。そのための臨床試験を実施することで画像に基づくプログラミング法の妥当性を検証する。 当初、刺激野表示三次元画像を作成するソフトウェアとしてBrain Lab社のElementsの使用を想定していた。しかし最近Boston Scientific社よりより廉価の刺激プログラマーの新機能としてのStimview XTがリリースされたのでこれをレンタル使用して、まずは2例の患者の初期刺激設定で使用してみた。その結果、Stimview XTでのプログラム作成は非常に簡便で刺激効果が高いことが示された。この結果を基に術後慢性期の患者における刺激プログラムの最適化についての臨床研究を策定した。 視床下核刺激療法を施行後6か月以上経過し症状が安定している患者を対象とし、Stimview XTで作成したプログラムと従来の神経所見を確認しながら行うプログラムにおける運動症状の改善を比較検討する臨床研究を立案し、倫理委員会の承認を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実際にレンタル使用したBrain Lab社のElementsとBoston Scientific社のStimview XTを使用して視床下核刺激療法を受けた患者における刺激野表示三次元画像に基づくプログラミングを行うためのプロセスを確立できた。今後はこれを利用した臨床研究を行うためのプロトコールを作成し、倫理委員会の承認も得たことから、初年度の進捗状況としては順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はまずは視床下核刺激療法を施行後6か月以上経過し症状が安定している患者を対象とし、Stimview XTで作成したプログラムと従来の方法で行ったプログラムにおける運動症状の改善度を比較検討する臨床研究を実施する。その後は術後の初期刺激設定における刺激野表示三次元画像に基づくプログラミングの妥当性についての臨床研究も立案中である。
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Causes of Carryover |
当初、刺激野表示三次元画像作成ソフトウェアについてはBrain Lab社のElementsのサブスク使用を予定していたが、最近Boston Scientific社より刺激プログラマーに搭載されたより廉価のStimview XTがリリースされ、試験的にレンタル使用してみたところ、臨床研究に使用するにあたり有用だと思われたのでこれを購入して使用することとなった。実際には2023年度に発注したが、実際に納入されるのは次年度となり、支払いも次年度となったために次年度使用となった。
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