2023 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of Joint contracture mechanisms focusing on adipocytokines
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23K08599
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
山中 芳亮 産業医科大学, 医学部, 講師 (60644862)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 線維化 / 関節拘縮 / アディポネクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
関節拘縮は可動域が低下した関節の障害のみでなく、患者の移動能力や日常生活動作 (Activities of Daily Living: ADL)にも影響を及ぼすことで自立した生活が失われ、生命予後にも影響を与えることが知られている。外傷や術後に伴う関節拘縮のみならず、超高齢化が進む日本では必然的に長期臥床による関節不動化に伴う関節拘縮も大きな問題となる。このような背景から、関節拘縮の改善および予防は外傷や術後の患者のみならず、長期臥床の高齢者のADL低下を防ぐためにも極めて重要な課題である。本研究の目的は、膝関節拘縮モデルマウスにおける関節包線維化の機序を脂肪組織内のアディポサイトカインの発現に着目して明らかにすることである。 2023年度は、アディポサイトカインの一種であるアディポネクチンと関節包の線維化に着目して検討を行った。8週齢wildマウス(n=8)の膝関節包から採取した線維芽細胞にアディポネクチン受容体アゴニストであるAdipoRon(100 μM)を添加し、24時間後にRNAを抽出した。qRT-PCRで線維化関連遺伝子の発現を非添加群と比較したところ、Col3a1の発現がAdipoRon添加群で有意に低下していた。さらに、高血糖状態を再現するために培養液にグルコース(30 nmol/L)を添加して、24時間後にAdipoRon添加群および非添加群を作成した。AdipoRon添加24時間後に線維化関連遺伝子の発現をAdipoRon非添加と比較したところ、Col1a1、Col1a2、Col3a1、ACTA2、CTGFの発現がAdipoRon添加群で有意に低下していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたin vitroでの検討項目である、wildマウスにおける膝関節包内線維芽細胞に対するアディポネクチンの作用を明らかにすることができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、wildマウスの膝関節包から採取した線維芽細胞におけるAdipoRonの作用を明らかにした。2024年度は、膝関節拘縮モデルマウスの膝関節包から線維芽細胞を採取して、AdipoRonの作用を明らかにする。また、wildマウスと膝関節拘縮モデルマウスの脂肪組織内アディポネクチンおよびレプチンの発現の比較も行う。
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Causes of Carryover |
試薬購入に対して残額が足りず、新年度で購入予定である。
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