2023 Fiscal Year Research-status Report
Impact of COVID-19 on musculoskeletal diseases, locomotive syndrome and long-term care insurance system certification
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23K08611
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
須藤 啓広 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60196904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 明展 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (10508526)
明田 浩司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20422826)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ロコモティブシンドローム / 疫学調査 / 住民検診 / コロナ禍 / 運動器疾患 / 要介護認定 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年11月、12月にコロナウイルスのパンデミックにより延期されていた第13回の大台町運動器検診を開催することができた。これに伴い、新たなデータを蓄積をすることができ、そのデータ入力、解析を2023年度に行ってきた。第13回検診では大台町在住の50歳以上の男女が332名(男性124名、女性208名)参加された。過去12回の検診データとのすり合わせを行い、現在までの総参加数は1826名(男性665名、女性1161名)となった。第13回検診では3つのロコモ度テスト(ロコモ25、立ち上がりテスト、2ステップテスト)、各種関節単純X線(頸胸腰椎2方向、両股関節正面、両膝立位正面、両足関節立位2方向、両足立位正面像)、骨密度測定、超音波検査(足関節不安定性評価と膝関節骨棘の評価、運動能力テスト(通常速度歩行、最大速度歩行、5回椅子立ち上がり時間、開眼片脚立位時間、大腿四頭筋筋力)、関節痛や生活歴に関する問診などのデータを採取することができた。 これらのデータを用いて、2023年度には変形性足関節症(AOA)の横断研究を行い、国内外でその結果を報告した。検診に参加し、足関節単純X線の撮影が可能であった597名を対象とした研究で、単純X線上のAOAは13.9%であり、有痛性のAOAは1.2%であった。女性、加齢、足関節周囲骨折の既往、超音波で診断した足関節慢性不安定症(足関節外側靭帯不全)がAOAの有意な関連因子であった。過去に一般住民を対象としたAOAの疫学データは少なく、日本国内では我々が渉猟しえた限りでは初めての報告であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は検診事業がなく、2022年に行った第13回検診のデータ入力と解析を中心に行ってきた。現時点で、第13回検診のデータ入力は終了しており、一部の解析も開始できており、おおむね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度末~2025年度初旬に第14回大台町運動器検診を予定している。第14回検診では第13回と同様に3つのロコモ度テスト、各種単純X線、骨密度測定、運動機能検査、超音波検査、関節痛や生活歴に関する問診などのデータを採取する予定である。
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