2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of three-dimensional image analysis technology in the echographic diagnosis for developmental dysplasia of the hip.
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23K08671
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
古賀 寛 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (20838601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 玲子 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (10748338)
森清 友亮 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (40869971)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 発育性股関節形成不全 / 先天性股関節脱臼 / 臼蓋形成不全 / 三次元画像解析 / エコー診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は基礎実験のための股関節モデルの作成を行い、CTによる骨モデルベースの骨格と軟部組織を再現可能な材質の検証を行った。年度中盤に高精細高性能のエコー装置を入手できたため、このモデルを使用してエコー画像からの3Dモデル作成のための実験を始めていく予定である。 その間は並行して全国的な乳児股関節検診の実施状況調査と問題点の抽出を行った。新潟県内状況と全国状況に分けて国内学会で発表を行い、新潟県内の状況について国内紙に投稿中、全国の状況について英文誌に投稿準備中である また、実際の乳児股関節検診において臨床検査技師を対象とした技術導入を行った。臨床検査技師は腹部、心臓といった他の部位のエコー検査に習熟している。彼らの意見からも乳児股関節エコーの習熟は難度が高いという印象が明らかになった。他の部位のエコーと比した客観的な乳児股関節エコーの習熟難度に関して検証と発表を行った。ここから乳児股関節エコーに特徴的な習熟を難しくする課題が見えてきたので、この点に関してAIによる画像解析が補助できないか新たに研究を開始する予定である。 また、2024年4月より当研究グループによって新たに1市で乳児股関節エコー検診制度を確立することができた。今後本研究による技術確立がなされた後に必要となる、生体応用の検証に貢献できる場の確保につながると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り実験に使用するモデルの作成と検証を行った。 それに並行して目的となる本邦の乳児股関節検診の現状把握、エコー技術の習熟難度の具体的な検証を行うことで研究の目的達成のための具体的な課題が明確になった。 エコー検診制度を導入する自治体が増え、報道などにより社会的着目を得ることができた。研究の追い風になると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通りモデルを使用したエコー画像からの3次元再現の研究を開始する。それに合わせて、AI画像解析技術を用いた検者によるエコー画像取得を補助するソフトウェアを開発するための検証を行う。現状把握のために行った実態調査、技術習熟難度検証に関して順次論文化を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究に使用するエコー機器を刷新したいと考えていたが、当該科研費で購入するのは不可能な額であるので捻出計画についての検討を行った。結果としてエコー機器の購入には使用しない方針となったため、解析に使用するパソコンの購入に科研費を使用する方針とすることにした。今後は開始される実験物品費と発表のための旅費、論文作成費用に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)