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2023 Fiscal Year Research-status Report

プレコンセプションケアによる男性妊孕能への影響の解析

Research Project

Project/Area Number 23K08711
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

小宮 顕  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (20311607)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords男性不妊症 / プレコンセプションケア / エピゲノム / マイクロRNA / 精子
Outline of Annual Research Achievements

症例のリクルートのメインとなっている亀田IVFクリニック幕張において、登録時に行う研究目的の精液採取、体組成分析(InBody)実施、栄養食事のアンケートであるBDHQの記入を同クリニック内で行える体制、検査結果や栄養食事のアンケートの結果を説明できるようなオンライン診療システムを構築した。遺伝子解析用の精子凍結保存方法の決定と同クリニックの培養士への申し合わせを行い、RNAが取り扱えるような精子凍結保存が可能となった。
フォローアップの際は精液採取、体組成分析(InBody)実施、BDHQ記入の他に、男性不妊の問診票記載や精子DNA断片化率測定、精液の酸化還元電位測定を行うが、すでに実施できる体制をとっている。
BDHQを同クリニック内で取り扱えるように、㈱ジェンダーメディカルリサーチと契約を締結し、BDHQアンケートの使用、データ入力ソフト、オンライデータベース(DHQ BOX)、出力用ソフトの使用、結果の保存、結果を参加者に送付ができる体制を構築した。
同クリニックで使用している生殖医療専門のデータベース上に、研究や検体情報を登録できるな項目を設定し、後でデータを抽出できるシステムを構築した。
症例登録数が限定的であり、データ解析は行なっていないが、食事のアンケート結果では、肥満や塩分摂取過多、カルシウム摂取不足、カリウム摂取不足、繊維分摂取不足、脂質摂取過剰といった症例が目立っていた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究参加者のリクルート先となっている亀田IVFクリニック幕張での研究体制の確保(研究許可や事務職員・看護職員・培養士・生殖医療科医師との申し合わせ、参加者のリクルートや研究実施体制の構築)、および栄養食事のアンケート調査に用いるBDHQの使用許可のための契約や、物品納入、専用のデータベースや入力解析ソフト導入に時間を要した。研究参加に同意して、男性のプレコンセプションケアを実施した症例の組み入れは2023年12月16日に開始となった。
また、2024年に入って、男性不妊外来受診の新規症例数が低下していることもリクルートが遅れている原因の一つである。

Strategy for Future Research Activity

2024年3月までに7例の登録があり、3ヶ月後のフォローの受診をした参加者は1名である。
すでに治療を開始している症例や、精索静脈瘤術後のフォローアップを行なっている症例も含めてリクルートを進めていくことで目標症例数(100例)は確保できる見込みである。
遺伝子解析用の精液の凍結保存は6例で行っており、精子中のマイクロRNA解析について、国立医薬品食品衛生研究所の安全性生物試験研究センター毒性部、第三室・主任研究官、横田理氏を研究分担者として研究チームに迎えて、今後の解析を行う体制を整えている。

Causes of Carryover

前年度に研究症例のリクルート先である亀田IVFクリニックで登録した症例に対して研究用の検査(InBody、精子DNA断片化率、精液の酸化還元電位測定)の実施が進んで検査代金の請求が行われてくる予定である。また、凍結精子検体からのRNA抽出、マイクロRNAの分子生物学的解析を行う予定であり、これらに研究費を使用していく予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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