2023 Fiscal Year Research-status Report
Exploration of the therapeutic potential of an oral WT1 vaccine in combination with immune checkpoint inhibitors for enhancing the anti-cancer effects in renal cancer
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23K08757
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
植木 秀登 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (00903296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 孝一 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 特命助教 (00822884) [Withdrawn]
白川 利朗 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 教授 (70335446)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 免疫療法 / がんワクチン / 経口ワクチン / 腎癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス腎癌モデルを用いて、WT1表層発現したビフィズス菌の投与による抗腫瘍効果の評価を行った。具体的には、平均腫瘍体積、腫瘍内の浸潤リンパ球解析、免疫染色での評価を行った。いずれも、WT1表層発現したビフィズス菌の投与で免疫反応の活性化による抗腫瘍効果を発揮したことを示唆する所見が得られた。平均腫瘍体積では、PBS投与群に対してWT1表層発現したビフィズス菌と免疫チェックポイント阻害薬の併用群は有意に腫瘍の発育が抑制された。腫瘍内の浸潤リンパ球解析でも、併用群においてCD8陽性細胞の浸潤を認めた。WT1表層発現したビフィズス菌の単剤投与群では、CD4陽性細胞が多く浸潤している初見も得られ、一部Treg細胞の関与による治療抵抗性を示唆する所見もあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス腎癌モデルを用いた実験は予定通り進行しており、前述した内容については解析結果が得られている状況であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
抗腫瘍効果を発揮するメカニズムについて追加実験で明らかにする。また、ビフィズス菌の連続投与による腸内細菌叢の変化にも着目し、治療の効果との関係性に着目して実験を行なっていく。
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Causes of Carryover |
海外学会への参加がなかったく旅費の使用が無かったため次年度への使用額が生じた。次年度は海外学会での発表を予定しており使用する見込み。
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