2023 Fiscal Year Research-status Report
MRIによる新規尿道血流測定法の開発と術後尿失禁の病態解明
Project/Area Number |
23K08770
|
Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
馬嶋 剛 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (90625138)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 尿道血流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、空間分解能ダイナミック造影(以下DCE)- MRIを用いて尿道血流を評価し、ロボット支援前立腺全摘除術(以下RARP)後の尿失禁との関係を調べることにある。本研究を進めるにあたり、症例の組み入れのサンプル数設定を計算する必要があった。従って、過去に当院でDCE-MRI検査を行ったRARPの症例を後方視的に調べた。86例の症例を対象に、RARP後のパッドフリー率と尿道血流の解析を行ったところ、p=0.05と有意な傾向が認められた。従って本研究結果を元に、サンプル数の設定を行った。 その後当院での臨床研究のための倫理審査を終了させ、現在症例の組み入れを行っているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会の承認までに時間を要したため、研究開始が遅くなってしまった。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、RARPの症例で組み入れ基準を満たす症例を積極的に研究に組み入れていく予定である。
|
Causes of Carryover |
症例の組み入れが予定より進んでおらず、諸経費が予定額に比較し少なかったことが理由である。来年度組み入れが進んでこれば、必要となる経費のため、次年度に持ち越しとした。来年度は摘出した検体を用いて、Masson trichrome染色などの組織学的検査により尿道の線維化などの評価を行う。またELISA法など分子生物学的検査などにより、尿道血流に関連するタンパクの解析を行う予定である。
|