2023 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期におけるサルコペニア肥満の臨床的意義に関する研究
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23K08860
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
江川 真希子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附研究部門准教授 (00644212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 英一郎 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40401377)
宮坂 尚幸 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (70313252)
吉田 雅幸 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 教授 (80282771)
高橋 宏典 自治医科大学, 医学部, 教授 (80544303)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | サルコペニア / 妊娠 / 体組成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本学および研究分担者の所属する自治医科大学で現在までに約70例の妊婦をリクルート、体組成・握力測定を実施している。いずれの施設でも体組成・握力測定とも特に問題なく実施できており、うちすでに25名程度は出産を終え、その周産期予後(分娩記録、児の転帰など)に関する情報も抽出できている。本測定により、サルコペニアの基準の一つである握力低下(<18Kg)を示す妊婦も存在することを確認している。また研究用採血も同時に実施し、炎症マーカー測定の準備中である。また本研究の一部を第55回日本動脈硬化学会総会・学術集会で発表し、J Atheroscler Thromb誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究分担者の所属する施設での測定機器の選定および購入に当初の予定以上の時間を要し、結果的に測定開始時期が遅れ、妊婦リクルートの開始が遅延したため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、両施設で妊婦の体組成・握力測定・血液検体回収を継続する。目標は300名である。それらのデータから1)サルコ ペニア肥満は妊娠のどの時期に多いのか、また各個人がどのように経過するか、2)サルコペニア肥満妊婦に特徴的な炎症マーカー変化の特定、3)抽出されたサルコペニア肥満妊婦の周産期予後との検討を行う。さらに、出産を終えた妊婦においては、出産後の母体心血管疾患リスク因子(血圧値、LDL/TGなどの脂質値など)を評価、妊娠期サルコペニア肥満が母体に与える影響について検討する。
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Causes of Carryover |
研究分担者の所属する施設での測定機器の選定および購入が遅延したため、研究参加者からの採血検体等の解析に用いる試薬購入等も遅延し、そのため物品費が次年度繰越しとなった。また、新型コロナの余波により学会開催がウエブ主体となったため、旅費の余剰が生じている。
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