2023 Fiscal Year Research-status Report
Cochlear synaptopathy after transient inner ear ischemia in gerbil
Project/Area Number |
23K08913
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
麻生 沙和 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (30834783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 昌浩 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (20512130)
寺岡 正人 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (40444749)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Cochlear synaptopathy / 内耳虚血 |
Outline of Annual Research Achievements |
雑音下の語音聴取能は認知機能と相関することが判明しており、難聴が生じる以前にCochlear synaptopathy(内有毛細胞と蝸牛神経間のシナプス障害)を予防することが、認知機能低下の予防につながると予想される。 Cochlear synaptopathyは加齢、音響障害などで生じることが報告されている。その障害機序の詳細は未だ不明であるが、グルタミン酸による障害が推定されている。当教室のこれまでの研究結果から、一過性内耳虚血においてもグルタミン酸の過剰放出によるCochlear synaptopathyが生じている可能性が高いと考えられる。そこで本研究では、内耳虚血と Cochlear synaptopathyの関連の解明を目的として、一過性内耳虚血によりCochlear synaptopathyが生じるかどうかを検討している。 本研究では現在、後交通動脈が欠損しているスナネズミの選択的交配を行い、系統維持を行っている。また、同モデルを用いて、両側椎骨動脈を頸部で虚血させることで内耳虚血を誘導し、一過性で聴力が回復する一過性閾値上昇を誘導することができるか、虚血時間の調整を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、後交通動脈が欠損しているスナネズミの選択的交配を行い、系統維持を行っている。また、同モデルを用いて、両側椎骨動脈を頸部で虚血させることで内耳虚血を誘導し、一過性で聴力が回復する一過性閾値上昇を誘導することができるか、虚血時間の調整を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
免疫染色を用いて、内有毛細胞と蝸牛神経間のシナプス数の計測およびシナプスの形態評価を予定している。
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Causes of Carryover |
現在、免疫染色の準備を進めているが、全ての必要物品は購入できておらず、次年度使用額が生じた。
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