2023 Fiscal Year Research-status Report
一側伝音・混合難聴に対し軟骨伝導と骨伝導が与える聴覚利得の差とその起源の研究
Project/Area Number |
23K08944
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西山 崇経 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90627168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 直樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (10348740)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 軟骨伝導 / 骨伝導 / 利得 |
Outline of Annual Research Achievements |
軟骨伝導と骨伝導の聴覚利得の差とその起源を明らかにするため、本研究では主に両者を同様な出力へ設定した上で、実耳挿入利得を測定することで、いわゆる軟骨気導経路における差異を検討する。2023年度は、実耳測定設備や骨導補聴器の準備を整え、次年度以降実際に解剖室での未固定ご遺体を用いた測定を行う予定である。またそれと並行する形で、2023年度は擬似一側伝音難聴者を作成し、軟骨伝導補聴器と骨導補聴器を同様の利得へ設定した上で、方向感検査や雑音下語音検査を行う準備も整ったため、次年度以降に実症例を蓄積する段階にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験に必要な機器や測定環境が整っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
未固定ご遺体を用いて、同様の利得設定を行なった軟骨伝導補聴器と骨導補聴器を用いて、実耳挿入利得を測定する。また、擬似一側伝音難聴者を作成し、軟骨伝導補聴器と骨導補聴器を同様の利得へ設定した上で、方向感検査や雑音科語音検査を行う。
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Causes of Carryover |
本年度は、研究環境の整備に経費を使用したが、学会等への参加がなかったことから、旅費が少ない傾向となった。次年度学会参加費として使用する予定である。
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