2023 Fiscal Year Research-status Report
肺移植後の胃十二指逆流による喉頭・肺障害の機序解明とウルソデオキシコール酸の効果
Project/Area Number |
23K08978
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 拓 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50779808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上羽 瑠美 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10597131)
後藤 多嘉緒 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20735930)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 肺移植 / 誤嚥 / 胃食道逆流 / 咳嗽反射 / ペプシン / 胆汁酸 / GERモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
肺移植は、慢性呼吸不全に対する現在唯一の治療法である。肺移植後の予後規定因子である「拒絶・感染」に、胃食道逆流(以下、GER)や誤嚥の関与が示唆されているものの、臨床的・基礎的双方の観点から未だ機序の解明には至っていない。本研究では、肺移植術後の経過にGERや誤嚥がどのように関与するか、臨床的及び基礎的に検証する。 臨床研究では、喉頭感覚、咳嗽反射、誤嚥の程度、GERの程度を経時的に評価し、移植肺の「拒絶・感染」の危険因子や介入可能な因子について調査中である。 基礎研究では、GERの逆流内容物に含まれる胃酸(塩酸・ペプシン)、胆汁(胆汁酸)に特に着目し、本年度では、GER動物モデルの作製に着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床研究に関しては、現在進行中であり、喉頭感覚、咳嗽反射、誤嚥の程度、GERの程度を経時的に評価している。 基礎研究に関しては、GER動物モデルの作製の再現性について検討の余地があり、今後の改良の余地がある。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床研究に関しては、引き続き行っていき、症例を蓄積していく。 基礎研究に関しては、まずGER動物モデルの作製の再現性を高めることを第一に行っていく。
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Causes of Carryover |
GER動物モデル作製の再現性の部分で一部問題が生じており、動物保護の観点から、症例数を一気に増やせていないなどがあるため。
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