2023 Fiscal Year Research-status Report
REGIII遺伝子の発現と頭頸部癌における治療感受性及び予後
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23K08990
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
桝井 貴史 近畿大学, 奈良病院, 講師 (10550890)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | REGIII / 頭頸部癌 / 治療感受性 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年頭頸部癌に対する治療は、臓器温存を目的とした化学放射線療法が主体となっているが、その効果には個体差があり、現在、治療前に治療感受性・予後の予測が可能となるような治療感受性の指標となるバイオマーカーの開発が急務となっている。 申請者らは、先行研究により頭頸部癌においてREG IIIの発現が治療効果の向上に寄与し予後改善の因子となることを明らかにしてきた(Masui T, et al. Oncol Rep, 2013.)が、その詳細なメカニズムについては、未だ解明されていない。 今回我々は、in vitroおよび、鶏卵とマウスを用いたin vivo癌浸潤・転移モデルを用いて、REG Ⅲが癌の浸潤・転移へ関与するメカニズムやREG Ⅲ誘導因子による治療感受性に与える影響を解明し、頭頸部扁平上皮癌・非扁平上皮癌の治療感受性の指標となる新たなバイオマーカーの開発を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大などによる遅延
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Strategy for Future Research Activity |
約1年で実験結果を出す。残りの1年で論文作成。
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Causes of Carryover |
本年度は実験費用の負担が少なく、次年度はマウスなどを用いるため費用を要する見込み
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