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2023 Fiscal Year Research-status Report

耳管の可視化に注目した中耳疾患メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 23K08993
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

池田 怜吉  岩手医科大学, 医学部, 准教授 (30645742)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 淳  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (80735895)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords耳管
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、耳管開放症における陰圧メカニズムの解明の検討を行った。
中耳のインピーダンスの状態の把握を目指して、ワイドバンドティンパノメトリwide band tympanometry(WBT)を用いて、耳管開放症確実例群、鼻すすり耳管開放症群、ならびにコントロール群(耳管機能正常群)において、安静時ならびにバルサルバ負荷時のアブソーバンスならびに共振周波数の検討を行った。鼻すすり耳管開放症群ならびに耳管開放症確実例群では、中音域のアブソーバンスが有意に低下をしていた。また、共振周波数についても、鼻すすり耳管開放症群ならびに耳管開放症確実例群において有意な低下を認めた。一方で、バルサルバ負荷時と安静時の間には有意な差を認めなかった。この結果から、耳管開放症(鼻すすり型耳管開放症、耳管開放症確実例)においては、中耳あるいは内耳インピーダンスの変化をきたしている可能性が示唆された。
また、他の中耳疾患(滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、耳硬化症、中耳奇形など)においてもWBTを用いた治療前、治療後のアブソーバンスならびに共振周波数の検討を行っており、現在症例蓄積中である。
さらにANCA関連血管炎性中耳炎における耳管開放症合併例の検討を行った。ANCA関連血管炎性中耳炎は難治性中耳炎として近年注目されている中耳疾患である。本疾患における耳管機能の検討はこれまで報告がないが、本疾患における耳管機能の検討を行うと、耳管開放症をきたす割合が多かった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

海外の物品の供給不安定により、当初購入予定であったOCT(optical coherence tomography)の購入が遅れているため。ただし他の研究予定については、上記の研究実績の概要でも述べたように、おおむね順調に研究が進行していると考えている。

Strategy for Future Research Activity

OCT(optical coherence tomography)の購入をすすめて、当初のOCTを用いた研究の遅れの挽回を目指す。モデル動物における、OCTによる耳管の評価の検討についても、共同研究者との緊密な連携のもとに研究を進めていく予定である。

Causes of Carryover

当初購入予定であったOCT装置の購入が遅れたため。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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