2023 Fiscal Year Research-status Report
円錐角膜のバイオマーカの探索と進行予防に関する研究
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23K09065
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
吉田 絢子 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学三田病院, 講師 (20770465)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 円錐角膜 / バイオマーカー / 進行予測因子 / 進行予防 / リスクファクター |
Outline of Annual Research Achievements |
円錐角膜は両眼性、進行性に角膜が菲薄化、突出する変性疾患である。円錐角膜の治療は、進行予防のための角膜クロスリンキング、重度の変形がある場合は角膜移植が行われる。いずれも外科的治療であり発症や進行をとめる薬物治療は存在しない。そのため円錐角膜診療においては進行予防が非常に重要である。円錐角膜の詳しい病因はわかっておらずバイオマーカの研究は多くなされているものの未だ決定的なものは知られていない。病因となるバイオマーカがみつかれば患者に対する早期介入だけでなく、創薬の可能性も拡がる。 本研究の目的は、①円錐角膜のバイオマーカを探索すること、②そのバイオマーカが実際の症例において進行に関連しているのか、臨床データとの相関を調査すること、③実臨床で円錐角膜患者を診療する際の喫緊の課題を解決することである。 本年度は円錐角膜の進行リスクの一つとして知られる睡眠時無呼吸症候群やfloppy eyelid症候群やそのほか円錐角膜眼における各種測定値についての横断的な調査研究を実施し学会発表を主に行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
円錐角膜眼の進行予測因子を探るための横断的な臨床研究をすすめ、学会発表をすることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた知見を英語論文化すること、また患者涙液からバイオマーカ候補についての解析をすすめること。
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Causes of Carryover |
主に臨床データを用いた解析を行ったため物品の購入が遅れた。 次年度に翌年度分と合わせて予定物品の購入予定。
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