2023 Fiscal Year Research-status Report
DPSCs由来膵島様細胞による糖尿病モデルラット治癒メカニズムの解析
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23K09225
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
堀江 哲郎 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (10508675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 とも子 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (70307958)
堀江 朋子 (川俣朋子) 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435527)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 歯髄幹細胞 / 不死化細胞 / インスリン産出細胞 / 分化 / 培養条件 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、DPSCsのインスリン産出細胞(Insulin-Producing Cell、以下IPC)への分化誘導方法を確立し、その糖尿病モデルラット治癒の分子メカニズムについて詳細な解析を行っている。 研究実施計画に記載したように不死化DPSCs細胞株であるK4DT株を移植に用いるための分化のトライアルを行なうとともに、K4DT株を用いてDPSCsを効率よくIPCに分化させるために、培養条件の最適化を試みた。継代回数の制約や個体差のある通常のDPSCsではなく、株化されたDPSCsを実験に用いることで、試行回数や条件を増やし、より最適な培養条件を決定することを目的とした。分子マーカーの発現量を定量的にモニターし、各分化段階で正しく分化誘導されているか逐次確認しながら、培養条件の調整を行った。その結果、IPC形成に必要な遺伝子Pdx1の発現量を上昇させるが、目的外の細胞の分化マーカーの発現を低く抑えるように培養条件の最適化できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り不死化DPSCs細胞において、IPCへの分化を確認し培養条件の最適化が完了した。計画は順調に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はこのK4DT細胞を基に遺伝子組換え手法を用いてラベルした細胞株を作製する予定である。細胞のラベル化が確認でき次第ラットへの移植実験も行う。
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Causes of Carryover |
費用の掛かる実験動物への移植実験を初年度に計上していたため。次年度使用額については動物実験で使用する予定である。
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