2023 Fiscal Year Research-status Report
The influence of loading conditions of dental implants on secondary bone augmentation after mandibular reconstruction with fibula
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23K09268
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 奈央子 東北大学, 大学病院, 助教 (80510015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 重人 東北大学, 大学病院, 准教授 (10225089)
天雲 太一 東北大学, 大学病院, 講師 (80451425)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | インプラント / 骨造成 / 腓骨再建 |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍切除に伴う下顎骨区域切除後の顎骨再建では、腓骨等を用いた遊離骨皮弁移植が広く行われている。2012年に我が国では、顎欠損患者へのインプラント義歯が保険導入され、このような患者の機能・審美性の回復は飛躍的に改善する様になってきている。しかしながら、再建部の腓骨の骨直径は10-12mmと垂直的高さ不足による、好ましくない歯冠―インプラント比、良好な口腔衛生状態の維持困難、下顎下縁のプロファイルに悪影響を及ぼす等の問題がある。そこで、様々な骨造成方法が提案されてきた。腸骨PCBMと形態を維持するチタンメッシュトレー(Tiメッシュ)を用いた骨造成法は、PCBMに含まれる未分化間葉系由来の骨形成能を有する幹細胞の移植と同細胞からの新生骨形成と骨改造によるこの新生骨の母床骨への置換を目的としており、移植骨そのものが生着するブロック骨移植とは異なる方法である。この術式は、生理的および病的骨吸収症例など広く用いられており、腓骨再建後の2次的骨造成法としても有用性が報告がされている。しかし、下顎骨上に比較して、腓骨上に腸骨PCBM骨造成を行った症例では、インプラントの周囲骨吸収や周囲粘膜炎などが起こることも少なくない。腓骨上と下顎骨上の腸骨PCBM骨造成部では、特性が異なる事が予想されるため、それぞれ特有の対応が必要と考えられるが、それらに関する情報はほとんどない。そこで本研究では、下顎骨上および腓骨上の2次的PCBM骨造成部の特性を把握し、同部へ埋入されたインプラントの咬合荷重開始時期の違いが、インプラント周囲骨や周囲粘膜に与える影響について、臨床評価、X腺、CTにより検証する。これまでに、後ろ向き研究の患者データを収集、分析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでに、後ろ向き研究のため、過去のインプラント症例、A,B,C群について、PCBMの観察、これまでの荷重条件の調査、カルテ、骨結合強さ、咬合力、CTデータによるインプラント周囲骨の観察、分析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、過去のインプラント症例、A,B,C群について、PCBMの観察、これまでの荷重条件の調査、カルテ、骨結合強さ、咬合力、CTデータのによるインプラント周囲骨の観察、分析をすすめ、前向き研究にもとりかかる。
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Causes of Carryover |
研究スケジュールが遅れているため、前向き研究で購入予定の物品の購入を開始していなかったため、次年度に使用する予定。
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