2023 Fiscal Year Research-status Report
Impact of Dietary Changes on Cognitive Function
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23K09270
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
長谷川 陽子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60432457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 弓絵 明治大学, 理工学部, 専任教授 (10360207)
堀 一浩 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70379080)
山村 健介 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90272822)
小野 高裕 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (30204241)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 食習慣 / 栄養 / IOT / 指導 / 脳神経活動 / NIRS / 脳血流 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
噛むこと、すなわち咀嚼機能の維持は、体の衰えや疾患予防だけでなく、脳機能の維持にも重要である可能性が、多くの研究によって明らかになってきた。また、認知症に対する治療法が確立されていない現状では、認知症の誘因となる生活習慣の改善が重要だ。我々は、咀嚼運動が脳血流を増加させ、脳機能の維持・改善につながる可能性を明らかにした。更に、昨年から新たに咀嚼行動をモニタリングするウェアラブルデバイス“bitescan(SHARP社製)”を使用し、よく噛むように咀嚼行動を変化させた場合の認知機能の変化についても調査した。 一方で、“食べるもの”を変化させた場合、すなわち認知機能向上に有利とされる食物を積極的に摂取した場合の認知機能の変化については、横断研究がほとんどであり、食生活を変えることで認知機能を向上させるかを研究した報告は世界的にもほとんどない。 そこで、本研究では、認知機能に良いとされる食品を積極的に摂取するように、食生活を変容させることが脳活動にどのような影響を及ぼすかという本質的な問いを掲げ、脳機能イメージング法と認知課題からその影響を検証する研究を立案した。 本研究の結果から、日常の食生活が変化することと脳との関連が明らかになれば、今後ますます増大する認知症や虚弱高齢者への対策に有効な提言が可能になると考える。選択基準は、対照群、介入群ともに65歳の右利きの高齢者とし,新潟大学の学内掲示板、新聞の折り込みチラシまたは教室HPに掲載で募り研究参加に応募してきたボランティアを対象とした実験を行うため,2023年度は調整を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、実験準備に向けた倫理委員会への申請、実験準備を行い、2024年度に実験を実施する準備をととのえた。今年度の研究実施も決定し,調整しているが,概ね順調に進行している.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度に,6カ月にわたって実験を実施する.介入群に割り当てられた対象者への配慮等を検討し,2~6ヶ月の研究期間で本年度実施する.
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Causes of Carryover |
今年度実験準備を行うにあたって整備に資金を要したため.
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