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2023 Fiscal Year Research-status Report

ET-1受容体拮抗薬のドラッグリポジショニングによるインプラント周囲炎の新規治療戦略

Research Project

Project/Area Number 23K09298
Research InstitutionKyushu Dental College

Principal Investigator

野代 知孝  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00829781)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 細川 隆司  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60211546)
正木 千尋  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60397940)
近藤 祐介  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (00611287)
向坊 太郎  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50635117)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
KeywordsEndothelin-1 / ET-1 / Bosentan
Outline of Annual Research Achievements

近年、インプラント周囲炎の増加が問題となっており、インプラント周囲組織を生化学的に解明することは非常に重要である。歯周炎の病態形成にエンドセリン-1(ET-1:Endothelin-1)というペプチドの関与が報告された。歯周炎とインプラント周囲炎は、支持組織の構造が異なるものの、多くの臨床的特徴やバイオマーカーが共通している。しかし、インプラント周囲疾患におけるET-1を評価した報告はないため、 本研究では、ET-1とインプラント周囲炎との関連を明らかにし、インプラント周囲炎の薬理学的な治療法確立のため、既に肺高血圧症治療薬として認められているET-1両受容体拮抗薬であるBosentanを、インプラント周囲炎へドラッグリポジショニングを行うことで炎症を抑制するかを明らかにすることを目的とした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本学附属病院口腔インプラント科にインプラントのメインテナンスのために受診された患者から臨床パラメーターの取得、インプラント周囲溝からペリオペーパーを用いた滲出液の採取、デンタルX線およびパノラマX線写真の撮影を行った。集まったサンプルからELISA法を用いてタンパク濃度を測定した。また、X線写真を用いて年平均骨吸収量を測定した。集まったサンプルの解析および統計解析を行った結果、インプラント周囲溝滲出液中に存在するET-1はインプラント周囲粘膜炎で有意に増加し、インプラント周囲疾患の進行に関与している可能性が示唆された。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、インプラント治療を受けた患者のインプラント周囲溝浸出液から臨床パラメーターの取得(ポケットプロービングデプス、BOP、mGI:周囲粘膜の炎症の指標、mPI:口腔清掃状態を表す指標)、ペリオペーパーを用いたインプラント周囲溝滲出液の採取およびデンタルX線またはパノラマX線写真の撮影を行っていく。
これまでは横断的な研究であったため、今後、縦断的にサンプルを採取し、インプラント周囲疾患とET-1の関連を明らかにし、治療前後でのET-1レベルの違いを検討していく予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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