2023 Fiscal Year Research-status Report
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23K09326
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
姫嶋 皓大 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (60825199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥野 健太郎 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (50420451)
田地川 勉 関西大学, システム理工学部, 准教授 (80351500)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 睡眠時無呼吸 / 口腔内装置 / 有限要素法 / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の治療に,口腔内装置治療(OA)がある.OAは下顎の前方移動により気道が拡大することで治療効果を得る治療である.しかし,OAにより気道が拡大しても,睡眠中は気道が閉塞していることがある.より治療効果の高いOAを作製するためには,睡眠中の気道閉塞をシミュレーションする必要があると考えた. 本研究では,睡眠中の気道閉塞様相を流体構造連成解析(FSI)によりシミュレーションしOA作製を行う.FSIを行うために,まずは気道の固さを有限要素法(FEM)で明らかにする.治療目的に下顎の中心咬合位,50%下顎前方位および100%下顎前方位のOAを使用して撮影されたCT検査を用いる.CT検査のDICOMデータからSTLファイルを抽出しそれぞれの気道モデルを作成し,下顎の移動量と咽頭気道の面積および体積から咽頭気道の固さを算出する.その後,下顎の中心咬合位の気道モデルと咽頭気道の硬さを使用しFEMを行い,下顎前方移動後の気道モデルと比較を行いその精度を検証する. 本年度は研究方法の見直しを行った.下顎の移動量の差が少ない症例では咽頭気道形態に明らかな変化が生じなかった.そのため,当初OAを使用した下顎の前方位は,中心咬合位,いびき音消失位,100%前方位予定していたが,いびき音消失位と100%位では大きな差が生じなかったため,下顎の前方移動量の50%の位置で再度検討することにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究方法の確立に時間を要した.2024年度は研究方法が確立したため被験者を増やしていく予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は被験者のリクルートを進め,2024年度内に10症例の試験を完了させる予定である.
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Causes of Carryover |
研究方法の確立に時間を要し,被験者のリクルートが遅れたため消耗品費が少なくなった.2024年度は被験者の数を増やす予定である.
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