2023 Fiscal Year Research-status Report
The role of hyperpolarization-activated cyclic nucleotide-gated channels in neuropathic pain
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23K09350
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山本 徹 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (20707335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 充広 広島大学, 病院(歯), 講師 (40364153)
市木 貴子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30778519)
岸本 直隆 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50610911)
瀬尾 憲司 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40242440)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 過分極活性化環状ヌクレオチド依存性チャネル / 神経障害性疼痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、過分極活性化環状ヌクレオチド依存性チャネル(Hyperpolarization-activated cyclic nucleotide-gated channels: HCNチャネル)が神経細胞(ニューロン)の興奮性に関与することが報告されている。 そこで本研究では、神経障害性疼痛ラットモデルを用いて、神経細胞に発現するHCNチャネルの分布変化や活動特性、疼痛治療効果について、多角的に検証し、神経障害性疼痛の発症機序の一端を明らかにすることで、新たな神経障害性疼痛治療薬の開発に資することを目指す。 三叉神経第2枝である眼窩下神経の結紮による神経障害性疼痛ラットモデルを適用する。行動学的検討により、神経障害による疼痛行動に対するHCNチャネルブロッカーの効果を確認した。現在、神経結紮後の三叉神経節における各HCNチャネルサブタイプの発現について、免疫組織化学的検討およびELISAによる目的タンパク質の定量的検討を始めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
行動学的検討により、神経障害による疼痛行動に対するHCNチャネルブロッカーの効果を確認した。 神経結紮後の三叉神経節における各HCNチャネルサブタイプの発現について、免疫組織化学的検討およびELISAによる目的タンパク質の定量的検討を始めている。
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Strategy for Future Research Activity |
リアルタイムqPCRによりHCNチャネル遺伝子発現レベルでの定量的比較検討を行っていく。また、三叉神経節ニューロンに対する電気生理学的記録実験系の構築を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
実験器材や消耗品の割引購入ができたことで当初定価での予算計画に残額が生じたが、次年度の実験のための資金として使用していく計画である。
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