2023 Fiscal Year Research-status Report
下顎頭吸収性疾患のERα経路とNF-κB経路のクロストーク機構の解明
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23K09361
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宗像 花楠子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (20896378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 英高 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20445290)
岩崎 良太郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (30365390)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ERα経路 / NFκβ経路 |
Outline of Annual Research Achievements |
下顎頭吸収性疾患における分子メカニズムの解明を目的としている。下顎頭の吸収の要因やメカニズムはこれまで多数研究・発表されているが、いまだに不明な点が多い。我々はその要因として、エストロゲンと力学的負荷の2つに着目し、それらがさらにどうお互いに関連しているかをマウスモデルと初代軟骨細胞を用いたin vitroの実験で解明していく。エストロゲンの欠乏や過剰、下顎頭への力学的負荷はそれぞれ下顎頭の吸収になんらかの影響を及ぼしていることは今までにも報告があるが、これらが複合して関与しているかについては報告が少ない。 そこで我々はマウスの下顎頭の分析と、初代軟骨細胞中のサイトカインに焦点をあてて分析中である。マウスの下顎頭は力学的負荷として関節円板を切除し、またエストロゲンの影響は卵巣摘出を行う。初代軟骨細胞には軟骨へのストレスをかけることで、in vitroでの動態も確認を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初代軟骨細胞の培養で十分量の細胞を回収できていない。また、マウスモデルは下顎頭の成長に個体差がある場合もあり、それが実験結果に影響を及ぼしている。
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Strategy for Future Research Activity |
初代軟骨細胞の培養では、マウスの頭数を当初より増やすことで、一度に培養・回収できる細胞数を増やす予定。また、マウスの下顎頭に関しては実験数を増やして個体間の差を減らす予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度は動物実験をメインに実施しており、試薬の購入が予定より少なかったことに起因する。2024年度に試薬を用いてin vitroの実験を進めていく予定であるため、試薬購入にあてがう予定である。
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