2023 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the mechanism of progression of oral candidiasis - potential of cell surface proteins as new antifungal drug targets-
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23K09379
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
柴山 和子 東京医科大学, 医学部, 客員研究員 (60408317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 一正 東京医科大学, 医学部, 准教授 (30307376)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Candida albicans / カンジダ症 / 口腔カンジダ症 |
Outline of Annual Research Achievements |
Candida albicansの増殖必須栄養素である鉄の獲得にリレーネットワーク様に働く一連のタンパク群は、システインに富む固有のCFEM モチーフを有する。モチーフ自体の役割はいずれのタンパクにおいても解明されていない。各タンパクおよびモチーフの特性を明らかにするため、欠損株および補完株の構築を試みた。 Candidaはゲノムの複雑性と染色体分離の不安定性のため困難を生じており、今年度は従来の選択マーカーを用いる方法での組換え体の構築に至らなかった。 モチーフ部分のみの欠損株構築テクニックの確立は、同モチーフを有する一連のタンパク群の機能解析にも応用可能で有益であることから、新たな選択マーカーやPCR技術の利用を試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
モチーフ部分のみの欠損株構築にあたり、二倍体であるCandida albicansはゲノムの複雑さと染色体分離の不安定性のため組換え体構築に困難が生じており、克服手段として数種の選択マーカーカセットを用いたfusion PCRを試みているが構築には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
ゲノム中の特定の遺伝子を切断できるゲノム編集ツールを取り入れた対処を試み、モチーフ部分のみの欠損株の構築を目指す。 このゲノム編集法により切断箇所に新たな配列を挿入することも可能なため、補完株の構築にも使用する。
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Causes of Carryover |
欠損株構築が困難であり、新たな方法の検討と決定に時間を要した。当初計画は十分に練られていたが、研究目的達成のため変更は必須であり、この変更は適切で他の方法では代替えできない。 欠損株構築のためゲノム編集ツールの使用を検討しており、ノックアウトプラスミドの作成等に予算を執行する予定である。 また、学会発表旅費等は使用しなかったため、次年度に使用することとした。
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