2023 Fiscal Year Research-status Report
唾液中のcholine transporter-like protein(CTL1)は上皮異形成を反映する
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23K09380
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
片倉 朗 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10233743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 拓洋 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤歯科医師 (50906386)
小山 侑 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (80875691)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / コリン / コリントランスポーター / 細胞増殖 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
がん研究分野でコリンと細胞増殖能の関連性が注目されている。我々は以前に、健常者と比較して口腔扁平上皮がん患者の唾液中にコリンが有意に多く含まれることをメタボローム解析により明らかにいる。コリンは細胞膜の合成に必須であり、コリントランスポーター (cholinetransporter-like protein1:CTL1) によって細胞内へ取り込まれるが、近年、様々ながんにおいてコリンの代謝過多に伴うCTL1と細胞増殖能の関連性が注目されている。しかし、口腔がん分野における詳細な報告は多くない。本研究では、口腔扁平上皮がん組織におけるCTL1の局在ならびにCTL1と細胞増殖能との関連を検証することを目的とした。まず、in vitroとしてヒト口腔扁平上皮がん細胞株(HSC-3, HSC-4, Ca9-22)でのCTL1の発現および局在を多重蛍光染色およびWestern blottingにより確認した。次に、in vivoとして4NQO誘発舌がんモデルラットを作製し、口腔扁平上皮がん組織内でのCTL1の発現をKi67等とのマーカーと多重蛍光染色により確認した。さらに、ex vivoとしてヒトの口腔扁平上皮がんの手術検体におけるCTL1の発現を多重蛍光染色により確認した。これらの結果より、我々は口腔扁平上皮がん細胞ならびに口腔扁平上皮がん組織でCTL1の高発現を明らかにし、細胞増殖能を有する細胞ではCTL1の産生増加や細胞膜への輸送亢進に関連している可能性を示唆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vitro、in vivo、ex vivoでは概ね成果が出ており、今後検証する口腔扁平上皮癌患者ならびに健常者の血液ならびに唾液の採取も進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は口腔扁平上皮癌患者ならびに健常者の血液および唾液中のCTL1の発現をELISA法により確認していく予定である。
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Causes of Carryover |
サンプルをプロテオーム解析するための予算を考慮したため。
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Research Products
(2 results)