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2023 Fiscal Year Research-status Report

口腔扁平上皮がんの薬剤耐性獲得に伴う腫瘍免疫改変メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 23K09401
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

足立 誠  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (10468192)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梅村 直己  朝日大学, 歯学部, 講師 (80609107)
渋谷 恭之  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90335430)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywordsシスプラチン耐性口腔扁平上皮がん細胞株 / 腫瘍微小環境 / クロストーク
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題は、独自に作成したシスプラチン耐性口腔扁平上皮がん細胞株を用いて、腫瘍微小環境における腫瘍細胞と免疫細胞群とのクロストークを解明し、免疫細胞が薬剤耐性に関与する分子メカニズムを明らかにすることを目的とする。研究計画の初年度には、in vitroにて、シスプラチン耐性口腔扁平上皮がん細胞株(R-Sq1979)の特徴を親株であるSq1979と比較して検討した。検討したのは1.薬剤排出能 2. 細胞増殖速度, 3. 細胞移動能, 4. 自己複製能の4点について解析した。その結果、R-Sq1979は薬剤排出能が亢進し、細胞移動能、自己複製能が有意に上昇していた。その一方、細胞増殖能は親株と比較し、有意な差はなかった。In vivoでは、マウスにSq1979とR-Sq1979を移植し腫瘍増殖速度を検証した。その結果、腫瘍増殖速度はシスプラチン耐性獲得口腔扁平上皮がん(R-Sq1979)の方が腫瘍増殖速度が有意に遅かった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度で行う研究計画でのin vitro実験は7つ計画していた。薬剤排出能、細胞増殖速度、細胞移動能、自己複製能、DNA修復機能亢進の解析、アポトーシス感受性に関する解析、細胞外小胞の遺伝子解析の7つのうち、4点の解析は終了し、2点は検証中で、細胞外小胞の遺伝子解析は予備実験段階である。その一方、次年度で行う予定であったIn vivoでの検証をすでに着手し、結果が出始めている。そのため、進捗状況は概ね順調である。

Strategy for Future Research Activity

in vitro実験における検証である、DNA修復機能亢進の解析、アポトーシス感受性に関する解析、細胞外小胞の遺伝子解析を行うと同時に、In vivo実験で、親株とシスプラチン耐性口腔扁平上皮がん細胞株との全身免疫への影響と、腫瘍微小環境の違いを検証する予定である。

Causes of Carryover

学会参加費用などを考慮して、研究費使用を制限していたため、一部、次年度へ使用を回すことになった。すべての研究費は計画通り、研究試薬、研究消耗品と実験動物購入に使用していく予定である。

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Published: 2024-12-25  

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