2023 Fiscal Year Research-status Report
プロテオミクスによるタンパク質選定と歯の発生段階における発現機能の新解析
Project/Area Number |
23K09424
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
下村 淳子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (00386286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 貴雄 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20326549)
大島 勇人 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70251824)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | マウス / 歯胚 / 発生 / プロテオミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
歯の正常な発育と発育異常については、種々の転写因子が関与することがこれまでの遺伝子発現解析から明らかとなっているが、遺伝子発現に続くタンパク質の動態機構についての研究は皆無である。本研究の目的は、プロテオミクスを用いて選定した3種類のタンパク質の時間的・空間的な発現パターンとその機能を明らかにすることにより、歯の発生段階における役割を解明することである。プロテオミクスにより選定した3種類のタンパク質は、ATP synthase subunit beta(ATP5B) 、Receptor for activated C-kinase 1 (RACK1) 、Calreticulin (CALR)である。 令和5年度は、選定したタンパク質の細胞内局在とその機能をin vitro 系のノックアウト実験で解析するにあたり、CRISPR/Cas9 システムを用いることとし、選定した3種類のタンパク質それぞれの特異的配列を含む all in One システムのレンチウイルスベクターを構築した。また、これと並行し、マウス臼歯歯胚の発生段階における各タンパク質の局在を確認するため、生後1,3,5,7,14、21、28日齢のマウス臼歯歯胚をパラフィン包埋し、組織学的解析のための切片作製を行った。 令和6年度は、歯胚の器官培養を行い、令和5年度に構築済みのベクター添加群とコントロール群における歯胚の発育状況を比較することでノックアウト実験を行い、タンパク質の機能を解析する予定である。また、免疫組織化学的手法を用い、マウス臼歯歯胚の発生段階における各タンパク質の局在を、各々の特異的抗体を用いて確認する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までのところ、概ね計画通りに研究を行えているため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度以降も、現在のところ概ね計画通りに遂行する予定である。具体的には、歯胚の器官培養を行い、令和5年度に構築済みのベクター添加群とコントロール群における歯胚の発育状況を比較することでノックアウト実験を行い、タンパク質の機能を解析する予定である。また、免疫組織化学的手法を用い、マウス臼歯歯胚の発生段階における各タンパク質の局在を、各々の特異的抗体を用いて確認する予定である。
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Causes of Carryover |
研究は概ね計画通りに進んではいるが、cell lineを未購入であることと、予定より試液等の購入が少なかったため、差額が生じた。令和6年度も概ね計画通りに進める予定であるが、ベクターが器官培養で機能しなかった場合に備え、各タンパク質のinhibitorを購入し、器官培養実験を並行するため、使用額も計画通りの使用額となる予定である。
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Research Products
(8 results)