2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K09430
|
Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
海原 康孝 朝日大学, 歯学部, 准教授 (60274106)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 一誠 朝日大学, 歯学部, 教授 (90404540)
永岑 光恵 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (80392455)
稲田 絵美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (30448568)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 口腔機能発達不全症 / 口唇閉鎖不全 / 口呼吸 / 不正咬合 / 口腔習癖 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、口腔機能発達不全症に対する客観的な診断を可能にすることを最終目的とし,1)全身疾患、口腔機能(舌運動,咀嚼嚥下、口唇閉鎖不全、不正咬合の有無など)および生活習慣に関する質問紙調査により、口腔機能発達不全症の病態を性別・年齢別に分析、2)口唇閉鎖力測定による口唇の機能調査、3)舌の形態と突出の仕方についての画像による評価形態検査を実施する予定にしている。 現在、全国の様々な地域の小児歯科専門医を取得している歯科医院に来院する小児を対象として1),3)のデータ採取が終了している。1)については、生活習慣については全身疾患の既往については、保護者に回答してもらい、口腔機能の評価は歯科医師が行った。3)については、歯科医師が写真撮影を行った。 1)のうちの全身疾患と生活習慣の調査については、統計解析により関連因子を抽出し,関連性の程度を検討し、さらに要因別に性差および頻度についても検討した。この調査はコロナ禍後に行われたものであるが、本調査の結果とコロナ禍前(2014年)の調査結果との比較し、コロナ禍前後で小児の口腔機能に差があるかどうかについて検討した。なお、これらの結果の主たる内容については令和6年4月27日から28日に開催されるKorean Academy of Pediatric Dentistry 2024 Conferenceおよび令和6年5月16日から17日に開催される第62回日本小児歯科学会大会においてこの成果を発表する。発表準備とともにすでに論文作成にも取り掛かっており、発表が終了した段階で投稿する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた調査の研究情報の採取はほとんど終了している。国内外での学会発表も決定しているとともに、英語論文作成にも取り掛かっており、おおむね順調に進展していると思われる。
|
Strategy for Future Research Activity |
まず、口腔機能(舌運動,咀嚼嚥下、口唇閉鎖、咬合など)の実態について統計解析および分析を行う。次に患者から採取した多方向から撮影した舌の写真について、診断基準と分析方法を検討したうえで、統計解析並びに分析を行う。これら口唇閉鎖力測定による口唇の機能調査を行い、統計解析並びに分析を行う。結果がまとまったものから順に国内外の学会発表および論文作成・投稿を行う。
|
Causes of Carryover |
当初の計画としては、舌の形態と突出に関する調査よりも口唇機能に関する調査を先にする予定であったため、そのための予算を初年度に組み込んでいたが、調査依頼をする医療機関の都合や、データ処理など研究を遂行する上で、初年度に舌に関する調査を行い、次年度に口唇機能に関する調査を行った方が、より早く成果報告が可能であると判断したため。
|
-
[Presentation] Is the Coronavirus Pandemic increasing the number of Children with Incompetent Lip Seal?2024
Author(s)
Fukui.A., Kaihara Y., Nogami Y., Ukai R., Sakata K., Hori Y., Ohshima A., Terajima M., Kiyokawa K.,Iwase Y., Saitoh I.
Organizer
Korean Academy of Pediatric Dentistry 2024 Conference
Int'l Joint Research
-
-