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2023 Fiscal Year Research-status Report

細菌の酵素反応を基盤とした根面う蝕管理法の開発

Research Project

Project/Area Number 23K09459
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

大原 直子  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (80301365)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松崎 久美子 (田中久美子)  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (50550802)
大原 直也  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (70223930)
吉山 昌宏  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (10201071)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords放線菌 / う蝕
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、生物学的な手法による根面う蝕の新たな管理法を開発することを目指して立案した。歯冠部のう蝕同様に根面う蝕においても口腔内の細菌がきっかけとして発症し、進行すると考えられる。口腔内の多くの菌は歯面や歯肉に付着してバイオフィルムを形成している。う蝕の形成においてはこのバイオフィルム中の細菌の活動が大きく関与しており、特に微小環境が酸性に傾くことが要因と考えられる。口腔内からほとんどの細菌を除去することは現実的に困難であるが、本来常在している細菌の性状を変化させたのちに口腔内に戻すことにより、バイオフィルム全体の質および性状を変化させることは可能ではないかと発想した。口腔内にはActinomyces属細菌が豊富に存在しており、本菌属を用いて研究を行った。本年度は、Actinomyces naeslundiiを供試菌に、微小環境を誘導するための方策としてアルギニンデイミナーゼを過剰発現させることを計画した。そのため、Actinomyces属細菌からアルギニンデイミナーゼをコードするarcA遺伝子をクローニングし、広域な宿主域を持つことが報告されているプラスミドpJDR215にサブクローニングした。そして、カナマイシン耐性遺伝子aphIIのプロモータと抗酸菌85B抗原のターミネーターを付与した。このプラスミドを電気穿孔法によりA. naeslundiiに導入することで組換え体を得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

Actinomyces naeslundii の遺伝子操作の基本であるプラスミドによる遺伝子導入は確立できたことから研究方法の一部は確立できたことになる。しかし、本来目的とした結果はまだ得られていない。

Strategy for Future Research Activity

樹立した組換え体の性状の解析と微小環境に与える影響の解析を進めていく。また、アルカリ環境に導くことが期待される酵素の探索も行っていく。

Causes of Carryover

初年度にすすめる予定であった組換え菌の作製とその解析において手技的に難航し、研究の進行に遅延が生じた。当初実施予定であった解析の一部を次年度に行う予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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