2023 Fiscal Year Research-status Report
Neuroscientific Investigation of Novel Therapeutic Effects of Denture Therapy
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23K09469
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
青木 伸一郎 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (60312047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶本 真澄 日本大学, 松戸歯学部, 専修医 (10445736)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 口腔識別感覚 / 味覚 / 舌圧 / 脳活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年のfMRIを用いた研究報告では、咀嚼が脳活動に及ぼす影響や脳の高次機能である認知機能との関連も報告され、良好な咀嚼が心理変化を含むQOLにまで影響を及ぼす可能性が示唆されるようになった。歯科の臨床においても義歯作製までは、付き添いと通院していた患者が、義歯装着後には、自ら通院するような急激な変化を起こすことを体験することがある。8020運動の啓蒙や普及活動により、世間一般には「咀嚼の重要性」について、認知されるようになった。しかし、近年になっても口腔環境が不良のままで生活をしている高齢者や、欠損部位に義歯を作製したが、日常的には使用しない高齢者も多く存在している。これらのことから「義歯の重要性」については、一般的な認識が不足していると言わざるを得ない。申請者は以前より義歯による口腔環境の改善が脳機能へ与える影響について検討を予定している。本年は、口腔感覚と脳活動の関連を検討することを計画し、口腔識別感覚および味覚にターゲットにし、脳活動との関連について実験準備を行ってきた。口腔識別感覚を検査するために使用する機材は一般的な研究では自作しているのが多く、標準化ができていないため、規格化された研究試料を使用するため、唯一発売されている口腔知覚判定研究用DF8(大栄工業株式会社)を購入した。また、舌圧検査(TPM-02)、口腔機能モニター(Oramo-bf)、ロッテ キシリトール咀嚼チェックガム、唾液アミラ-ゼモニターを購入し、口腔感覚と脳活動との関連を検討し、それぞれの検査結果を統合分析するためのBIMUTAS-Videoソフト+脳波解析オプションを購入し、実験体制の構築および分析体制を構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記に示した通り、本年度は、実験体制の構築および分析体制を構築した。しかし、この研究の肝となる口腔識別感覚の測定に使うための研究用試料の販売が、当初の予定より半年以上遅くなり、納品されたのが、年度末になってしまった。そのため先行購入した舌圧検査(TPM-02)、口腔機能モニター(Oramo-bf)、ロッテ キシリトール咀嚼チェックガム、唾液アミラ-ゼモニターをについて使用方法について学習していた。また統合ソフトであるBIMUTAS-Videoソフト+脳波解析オプションについての分析方法などについて習熟していた。そのため本年度は、実験体制の構築および分析体制を構築にとどまってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
実験体制の構築および分析体制を構築についてはできているため、実際に測定し、分析を行っていく予定である。そのため多数歯欠損の対象者を募集し、対象者の現時点での口腔内の状態およびそれぞれの測定機器によるデータ測定を行い、ベースラインを作成していく予定である。欠損状態により、様々にタイプに分ける予定であるが、まずは対象者を広く募集し測定を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
当年度に計画した見積もりでは、小口での購入を考えて算出したものであったが、他の消耗品などと合わせて、一度に購入することができ、当初予定していた金額よりも安く購入することが出来た。次年度は本格的な被験者の確保および測定を行っていく予定であるため、当初考えていた対象者数よりも多くなる可能性がある。過剰分はそれら消耗品の補充へと充てる予定である。
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