2023 Fiscal Year Research-status Report
育児環境支援を目的とした乳幼児う蝕発生予測モデルの構築
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23K09510
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
邵 仁浩 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10285463)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 乳幼児う蝕 / う蝕発生予測モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会的決定要因がもたらす育児環境の不備が、1歳6か月時点から3歳時点にかけてう蝕を誘発する生活習慣の行動変容にどのように影響しているのかを調べ、地域格差をもたらす社会的決定要因と行動変容との関連性を明らかにした上で、う蝕発生予測モデルを構築することを目的とする。 本研究のデザインは、母子保健法に規定する1歳6か月児歯科健診を受診した者を対象としたコホート研究(ベースライン調査:1歳6か月時、追跡調査:3歳時)である。乳幼児のう蝕罹患に関して生物学的要因、生活習慣・行動要因、育児環境および社会的決定要因をマルチレベル分析で構造的に整理する。次に、社会的決定要因が直接的な要因を増長させる仕組みを構造的に整理後、悪習慣改善の行動変容にどのように影響しているのかを分析した上でう蝕発生予測モデルを構築し、う蝕の多発化との関連を明らかにする。 令和5年度はデータの収集にあて、母子保健法に規定する1歳6か月児歯科健康診査を受診した約4,700名を対象に生活習慣・行動要因、育児環境および社会的決定要因に関する質問紙調査(自記式)と口腔内診査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問紙調査の協力が得られない等の理由で、予定していた対象者数に達しなかった。また、令和5年度のデータについては、収集方法の不備から令和6年度に入力を実施する。令和6年度については、この点を改善していく予定(データ収集方法については、改善済み)である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、引き続きベースライン調査のデータを収集する(令和6年6月まで)。また、ベースライン調査から得られたデータを解析する。
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Causes of Carryover |
当初の計画通り令和6年度で収集するデータの入力・管理と並行して、令和5年度のデータを入力・管理するための謝金等に使用する。そのための研究補助員を確保している。
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