2023 Fiscal Year Research-status Report
若年者ピロリ検診の実装化とピロリ胃炎進展メカニズムの解明
Project/Area Number |
23K09647
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
八島 一夫 鳥取大学, 医学部, 准教授 (80314590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯本 一 鳥取大学, 医学部, 教授 (90322304)
坂口 琢紀 鳥取大学, 医学部, 特命助教 (90835258)
山口 直之 長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (40457560)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | ピロリ菌 / 若年者 |
Outline of Annual Research Achievements |
Helicobacter pylori(ピロリ)は幼少期に経口感染し、感染後なるべく早期に除菌することにより、胃がん抑制効果を高めることが判明している。最近、胃がんの一次予防を目的とした若年者(中・高校生)を対象とした胃内視鏡検査を施行しないピロリ検診および除菌(test&treat)が、全国の自治体に拡がっている。この若年者ピロリ検診を拡げてゆくためには、若年者に除菌療法を行えば胃がんが確実に予防できるのか、また中・高校生までにピロリ胃炎がどのように進展してゆくのか、という点を明らかにする必要がある。 本研究では、中学3年生にピロリ菌検査を行い、陽性者に対して15歳の誕生日以降に胃内視鏡検査を施行後除菌を行う。そして、得られた内視鏡所見、生検結果、胃粘膜萎縮進行と関係するオートファジー関連遺伝子多型(LRP1, CAPZA1)等を解析する。この研究により若年者ピロリ胃炎の実態を明らかにでき、若年者ピロリ検診実装化の準備ができる。さらに若年者ピロリ胃炎進展メカニズムを解明できると考えている。令和5年度、事前に依頼していた境港市、倉吉市から研究協力の返事を頂くことができなかった。引き続き協力を働きかけている。代替の方法として、ピロリ菌検査を鳥取大学医学部医学科における「医学教育で実施する実験・実習」にを取り入れて(倫理委員会実施許可取得済)、令和6年度より医学生に同様な方法で研究を行う方針とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
事前に本研究について依頼していた境港市、倉吉市から研究協力の返事を頂くことができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の協力を境港市、倉吉市に引き続き働きかける。代替の方法として、ピロリ菌検査を鳥取大学医学部医学科における「医学教育で実施する実験・実習」に取り入れて(倫理委員会実施許可取得済)、令和6年度より医学生に同様な方法で研究を行う方針とした。また、若年者におけるピロリ菌のクラリスロマイシンに対する耐性を確認するため、全自動遺伝子解析装置Smart Gene(825,000円)を購入して解析する予定である。
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Causes of Carryover |
令和5年度、事前に依頼していた境港市、倉吉市から研究協力の返事を頂くことができず、中学生にピロリ菌検査を行うことができなかった。引き続き協力を働きかけている。代替の方法として、ピロリ菌検査を鳥取大学医学部医学科における「医学教育で実施する実験・実習」にを取り入れて(倫理委員会実施許可取得済)、令和6年度より医学生に同様な方法で研究を行う方針とした。また、若年者におけるピロリ菌のクラリスロマイシンに対する耐性を確認するため、全自動遺伝子解析装置Smart Gene(825,000円)を購入して解析する予定である。
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