2023 Fiscal Year Research-status Report
Risk prediction of atrial fibrillation, cardiovascular diseases, and dementia using electrocardiogram findings: the Hisayama Study
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23K09692
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
秦 淳 九州大学, 医学研究院, 教授 (00448432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 利治 九州大学, 医学研究院, 教授 (30571765)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 心電図 / P波指標 / QT時間 / 心房細動 / 剖検 / 脳卒中 / 認知症 / 心疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、福岡県久山町における長期にわたる疫学調査(久山町研究)の成績を用いて、P-wave indicesなどの心電図指標と心房細動、虚血性心疾患などの心臓病や他の臓器障害(脳卒中、認知症など)の関連について明らかにすることを目的にしている。 令和5年度においては、毎年の久山町の生活習慣病予防健診において実施された1995年以降の12誘導心電図の電子データを用いて、心電図解析用のデータベースを整備した。さらに、専用の解析ソフトウェアMBF-1000(フクダ電子)を用いて、心電図の各誘導の主要パラメーター(P波の持続時間・振幅、PR時間、QRS時間、R波の振幅、QT時間、T波の持続時間・振幅、RR間隔、心拍数など)のデータを取得し、P-wave indicesを含む様々な心電図指標を定義した。 さらに、久山町研究において毎年実施している健診や追跡調査を継続し、心房細動、虚血性心疾患、脳卒中、認知症の発症や死亡などの主要アウトカムに関する情報を収集し、追跡調査のデータベースを整備・更新した。 心電図指標と各疾病の発症や死亡との関連を検討するため、本研究課題で整備した心電図指標のデータベースと、上記の追跡調査のデータベースを連結した。 令和6年度以降は、各種心電図指標と心房細動などの心疾患、脳卒中、認知症の発症との関連を検討し、また、久山町の剖検サンプルにおける心臓の病理学的所見との関連を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究に必要な統計解析用の心電図データベースを、予定通り整備することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、令和5年度に取得した心電図パラメーターと心房細動などの心疾患、脳卒中、認知症の発症との関連を検討し、また、久山町の剖検サンプルにおける心臓の病理学的所見との関連を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で、参加を予定していた学会や研究会議の一部がオンライン開催となり、必要な経費が想定より小さくなった。 次年度使用額は2025年度分の助成金と合わせて使用し、学会参加や論文投稿に関する費用および心電図解析や追跡調査に必要な物品の購入や人件費に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)