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2023 Fiscal Year Research-status Report

小中学生における姿勢異常の実態および関連する生活習慣の解明

Research Project

Project/Area Number 23K09695
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

大西 麻紀子  和歌山県立医科大学, 医学部, 客員研究員 (00930869)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長田 圭司  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00527195)
橋爪 洋  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (10326382)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords姿勢異常 / 頚下がり / 猫背 / 子どもロコモ / 運動器検診
Outline of Annual Research Achievements

KID Locomo studyに参加した者のうち、アンケートを提出した男性430人、女性432人、平均年齢10.6歳(6-15歳)を対象、に整形外科専門医による姿勢異常の有無とスパイナルマウスを用いた脊椎アライメント、さらに愁訴との関連を検討した。
安楽立位と座位における矢状面の姿勢にて耳珠、肩峰、大転子が一直線上に並ぶものを正常、耳珠が肩峰より前に出ているものを頚下がり、肩峰が耳珠より前に出ているものを猫背と判定した。さらにIndex社製Spinal mouseを用いて胸椎後弯角(TK)と腰椎前弯角(LL)を計測し性別、年代での違いを検討した。アンケートにて頚部痛、肩こり、腰痛の有無を自己記入にて調査し姿勢異常と脊椎アライメントとの関係を解析した。
立位における頚下がり122人、猫背55人、頚下がりと猫背両方を呈していたのは18人であった。平均TKは25度、LLは-19.6度であった。座位TKは26度、LLは-20度で、頚下がり90人、猫背139人、両方77人であった。TKが40度以上の群では姿勢異常が有意に多かった。頚部痛、肩こり、腰痛は姿勢異常に多い傾向にあったが統計学的有意差を認めなかった。
姿勢異常はTKの増大と関係している一方で、姿勢異常の存在が必ずしも運動器の愁訴に直結しておらず、学童期における矢状面の脊柱アラインメント異常は可逆的である可能性があると考えられた。
また、立位座位ともに頚下がりはやせている生徒に多く、猫背は太っている生徒に多くみられた。猫背の生徒は立ち上がりテストの結果が悪い傾向にあり、子どもロコモとの関連が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度は姿勢異常の有所見率や愁訴との関連を調査する横断研究を予定しており、計画通り実施することができた。

Strategy for Future Research Activity

次年度のKID Locomo studyでは、姿勢異常、運動器の愁訴、運動器機能についての経時的変化を調査し縦断的解析を行う。アンケートについてはデジタルデバイスとの関連が解明できる項目の追加を検討している。また、生活習慣の指導や運動指導等の介入研究を行い、次々年度に上記の改善がみられるかを調査する。

Causes of Carryover

初年度に論文作成や学会参加が間に合わなかったため。

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Published: 2024-12-25  

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