2023 Fiscal Year Research-status Report
Mechanism and development of psychological treatment program for adjustment disorder in the workplace
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23K09727
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
中尾 睦宏 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (80282614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城月 健太郎 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (50582714)
竹内 武昭 東邦大学, 医学部, 准教授 (60453700)
古川 洋和 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (60507672)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 適応障害 / ストレス / 職場のメンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
高ストレスを感じている労働者の中には、心理的に「不適応へのとらわれ」が増大し、適応障害に至る例がある。本研究では、適応障害を引き起こすリスク要因を労働者・事業所側双方から明らかにし、早期発見の評価ツールと早期対応の心理療法プログラムを開発することを目指している。具体的な研究目的は、1) 労働者のストレス障害の1次予防を目的とした職場ストレスチェック制度の枠内で質問紙調査を実施し、適応障害のリスク要因を明らかにする、2) 高ストレス者と判定された労働者に対して、適応障害研究に熟達した専門医師による診断面接を実施して診断のgold standardとし、目的1で同定された適応障害ハイリスク指標の感度・特異度を調べることで、職域で使用可能な適応障害の評価ツールを開発する、3) 目的2で適応障害と診断された労働者を対象に、「不適応へのとらわれ」を改善するための認知行動療法的ストレスマネジメントプログラムをランダム化比較試験により実施し、勤怠、不安やうつなどのメンタル不調状態、身体愁訴などの改善度を明らかにすることである。初年度である2023年度は、研究代表者や研究分担者が産業医を務める都内事業所の労働者を対象に、年に1回の職場ストレスチェックの際に、職業性ストレス簡易調査票により、高ストレス者の健康面談を実施し、職場適応度の評価を行った。さらに職場適応に対する認知の歪みを修正する認知行動療法プログラムを開発したので、適応障害の軽症化や再発予防がどこまで可能であるか、2年度以降に検討をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画通りに順調に研究は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
職場適応に対する認知の歪みを修正する認知行動療法プログラムを開発したので、学内外の研究分担者と連携して臨床試験が実施できる体制を整え、職場における適応障害の事例を収集し、軽症化や再発予防がどこまで可能であるか検討を行う。
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Causes of Carryover |
研究代表者の大学転職に伴い、物品費の購入が一部来年度になったため。
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