2023 Fiscal Year Research-status Report
Association between perfluoroalkyl substances and prostate cancer risk: A nested case-control study
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23K09728
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
伊藤 弘明 順天堂大学, 医学部, 助教 (30502257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 基 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 部長 (60392338)
原田 浩二 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80452340)
藤谷 倫子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (90836412)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | フッ素化アルキル化合物 / 残留性有機汚染物質 / 環境疫学 / 異性体 / PFAS / 前立腺がん |
Outline of Annual Research Achievements |
1年目である令和5年度の研究実績は以下の通りである。 研究代表者・研究分担者の各所属機関の倫理委員会に審査を申請し承認され(中央一括)、各機関で研究実施許可を得た。コホート内症例対照研究(nested case-control study)のデザインでJapan Public Health Center-based prospective (JPHC) study(多目的コホート研究)から抽出(risk-set sampling)した日本人男性(年齢などをマッチングした前立腺がん症例201名・対照402名)の血漿(研究デザイン上の重複があるため586検体)を冷凍便で輸送し、解凍後、有機フッ素化合物の安定同位元素標識体およびアセトニトリルを添加して抽出し、ガスクロマトグラフの高温注入口にて誘導体化後、ガスクロマトグラフィー負化学イオン化質量分析法により血漿中有機フッ素化合物を分析し濃度を測定している。この際、ガスクロマトグラフのキャピラリーカラムで異性体を分離して測定している。測定対象物質は幅広く、ペルフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル物質としている。測定においては、どの検体が症例のもので、どの検体が対照のものか、分析者がわからないようにして分析している。また、症例と対照のペアは同じバッチにて分析し、分析の日間変動が解析に影響しないようにしている。安定同位元素標識体を内部標準物質として用いているため、回収率や分析装置の感度の変動を個別に補正できる。このように様々な配慮を行いながら丁寧に分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通り、倫理委員会から承認され、血漿中有機フッ素化合物濃度の測定が進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
血漿中有機フッ素化合物濃度の測定を継続して実施する。測定終了後は、有機フッ素化合物と前立腺がん罹患リスクの関連を解析する。血漿中有機フッ素化合物濃度を三分位または四分位でカテゴリ化してダミー変数を作成し、条件付きロジスティック回帰分析を行い、調整オッズ比とその95%信頼区間を計算する。この際、潜在的な交絡要因の影響を統計学的に補正する。限局性前立腺がんと進行性前立腺がんに分けたサブグループ解析を行い、より詳細に検討する。多物質への複合曝露を考慮した解析や交互作用の解析も可能である。
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Causes of Carryover |
予定額と使用額に若干の誤差が生じたが、血漿中有機フッ素化合物濃度を測定するのに必要な標準物質、内部標準物質(安定同位元素標識体)、誘導体化試薬などの化学分析用高純度試薬、前処理用消耗品、試料濃縮時に用いる窒素ガス、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)用の消耗品(カラムやバイアル、キャリアガス等)、試料の前処理や分析の補助の人件費・謝金などに使用する予定である。
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