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2023 Fiscal Year Research-status Report

高校生のエナジードリンク摂取が心身の健康等に及ぼす影響についての縦断疫学研究

Research Project

Project/Area Number 23K09750
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

兼板 佳孝  日本大学, 医学部, 教授 (40366571)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大塚 雄一郎  日本大学, 医学部, 准教授 (40748399)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2028-03-31
Keywordsエナジードリンク / 高校生 / 生活習慣 / 睡眠
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題では高校生を対象に大規模、かつ、縦断的な疫学調査を行って、エナジードリンクの過剰な摂取が心身の健康や問題行動に与える影響を明らかにすることを目指している。具体的には、パイロット調査、ベースライン調査、フォローアップ調査の合計3回の疫学調査を企画している。さらに本研究課題では、エナジードリンクの適切な使用の在り方について啓発する高校生向けのコンテンツ(教材、ポスター、リーフレット)を科学的知見に基づいて作成することも予定している。
令和5年度は、調査票の質問や選択肢、あるいは情報収集手段の妥当性を検証する目的でパイロット調査を実施した。尚、事前にパイロット調査の内容を所属施設の倫理委員会に諮り、承認を得ていた。令和5年度の1学期期間中にパイロット調査への協力を得られた9つの高等学校に在籍する890人に無記名自記式質問票調査を依頼した。その結果、863名から調査への同意が得られた。有効回答数は862名であった。おおむね質問調査票が妥当であることが分かった。統計解析では、エナジードリンク使用に男性、朝食欠食、運動習慣、就寝時刻、不快な夢などが関連することが分かった。パイロット調査の分析結果を協力して頂いた学校関係者等に報告し、引き続き、本研究課題への協力を呼びかけた。
令和6年度に実施する予定のベースライン調査の準備として、パイロット調査の結果を踏まえて、協力校の養護教諭と相談しながら、自記式質問調査票と説明文書を作成した。その後、ベースライン調査について、倫理審査委員会への申請を行い、実施の承認を得た。倫理委員会からの承認されたことを受けて、あらためて調査対象の候補となる高等学校長に協力を依頼し、その結果、19校から協力して頂ける意向を確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

協力校学校の関係者との打ち合わせについて、スケジュールの都合で現地を訪問する回数が当初の計画より減った。また、ベースライン調査に関わる調査票等の発送が令和5年度内に実施できず、令和6年度に入ってから行うことになった。令和6年度は、令和5年度に実施できなかった関係者との打ち合わせや、調査票等の発送を行う予定である。以上より当初計画よりやや遅れていると判定した。

Strategy for Future Research Activity

協力して頂ける意向を示した高等学校19校の在籍生徒(1年生:約3430人、2年生:約2320人、3年生:約2350人)を対象に自記式質問票を用いてベースライン調査を実施する。調査期間は、令和6年4月から同年6月の予定である。調査票にエナジードリンクの使用状況、睡眠、食事、運動などの生活習慣、メンタルヘルスなどについて質問が設定されており、エナジードリンクの使用に関連する要因を同定する。さらに、ベースライン調査時に1年生であった集団が、2年経過して3年生になった時点でフォローアップ調査を実施する予定である。ベースライン調査とフォローアップ調査を連結したデータベースを構築し、これを用いて縦断的な視点からの分析を行う予定である。
疫学調査と併行して、エナジードリンク摂取が心身の健康に及ぼす影響について文献検索を行って、科学的知見を整理する。複数のデータベースを用いて関連論文を抽出し、複数人の独立した研究者が抽出された論文の適格性を検討した上で、研究内容の要約と質の評価を行う。
疫学調査の分析結果や、文献検索の結果を踏まえて、科学的知見に基づいて、エナジードリンクの適切な使用を目指した高校生向けの保健教育用のコンテンツを作成する。このプロセスでは養護教諭らの協力を得る予定である。以下の通り現時点では計画している。保健教育用の電子スライド(パワーポイント)、校内に掲示するポスター、生徒に配布するリーフレットの三つのコンテンツを作成する。また、作成したコンテンツを保健指導の現場での活用を試みる。研究成果の公表については、調査に協力して頂いた学校関係者に説明会を開催して、報告する。また、報告書を作成して関係者に配布する。さらに、医学専門誌への投稿と国内外の学会学術集会での発表を行う。

Causes of Carryover

協力校学校の関係者との打ち合わせについては、スケジュールの都合で現地を訪問する回数が当初の見込みより減り、交通費の支出が少なくなった。また、ベースライン調査に関わる調査票等の発送が令和5年度内に実施できず、令和6年度に入ってから行うことになった。次年度は、令和5年度に実施できなかった関係者との打ち合わせや、調査票等の発送を行う必要があり、これらに繰越金を充てる予定である。

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Published: 2024-12-25  

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