2023 Fiscal Year Research-status Report
Elucidating social interactions during self-regulated learning and collaborative learning of nursing students
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23K09789
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Research Institution | Kawasaki City College of Nursing |
Principal Investigator |
岩屋 裕美 川崎市立看護大学, 看護学部, 講師 (80465822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香春 知永 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (30194947)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 看護教育 / 自己調整学習 / 共調整学習 / 社会的に共有された調整学習 / 協働学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護学生の協働学習におけるSRL・CoRL・SSRLがどのように生成されているか記述し、看護学生の協働学習におけるCoRL、SSRLとSRLとの関連を明らかにすることである。SSRL(社会的に共有された調整学習)は協働学習の目標に向かってメタ認知・動機づけ・行動の調整をグループメンバー全体で共有し調整し合うことであり、CoRL(共調整学習)はメンバーの1人が主導権を持って他のメンバーの学習プロセスを導いたり指示したりすることである。本研究では、SSRL・CoRLによって学習者個人のSRLが促されることを仮定しており、協働学習中のSRL・CoRL・SSRLの発現の可視化を試みるとともに、その関係を探索的に解明することで、SRLを促進する教育プログラムの開発につなげることを目指している。 2023年度は、SRL理論にもとづいて開発されたコーディングスキームを日本の大学生の協働学習場面の分析に適合するように吟味を重ね、8グループから収集した560分の会話記録のコーディングをおこなった。コーディングカテゴリーは、学習の調整モード(SRL、CoRL、SSRL)、学習の調整モードのサブプロセスであるメタ認知的方略(オリエンテーション、計画、モニタリング、評価)、および動機づけ的・感情的方略(持続性、感情の表出、感情の調整)、環境の調整方略からなり、メタ認知的方略はさらに「浅いレベル」「深いレベル」に分類した。定量化したコードは、個人レベルおよびグループレベルで発現頻度をカウントし、個人・グループの特徴をつかむとともに、協働学習前後に収集したSRL尺度との関連を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コーディングスキームはデータとの往復により吟味を重ねたことで、日本の大学生に適合する形で洗練することができた。第1次調査の分析および発表準備に着手できており、概ね予定通りに進んでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
グループのパフォーマンス指標の差異の要因の検討、協働学習後のSRLの高低に関与するグループレベルの要因の検討を行い、成果を公表する。1次調査結果をふまえて2次調査を実施する。
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Causes of Carryover |
オンライン会議システムの利用により調査旅費が抑えられたこと、予定より対象者数がわずかに下回り、これに関連する支出が減じたこと、文字起こし費用が当初見積額より少額で済んだことにより次年度使用額が生じた。繰り越した金額については、第2次調査の実施費用および分析費用に使用する。
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