2023 Fiscal Year Research-status Report
模擬患者とVRを用いたハイブリッド型多重課題シミュレーションプログラムの開発と評価
Project/Area Number |
23K09790
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
山口 舞子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (30633276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 裕美 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10335929)
奥野 裕子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (40586377)
益 加代子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (80511922)
井上 奈々 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (80611417)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 模擬患者 / VR / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、全ての臨地実習を終えた看護学生に対する、模擬患者とVRを用いたハイブリッド型多重課題シミュレーションプログラムの開発と、RCTデザインにより基礎的な看護実践能力が向上するか評価することである。RCTデザインを用いて、模擬患者とVRを併用するハイブリッド型シミュレーションによる教育効果を測定することで、エビデンスの高い新しいシミュレーション教育方法を提示することを目指している。2023年度は、模擬患者を用いた多重課題シミュレーションに関するプレテストを実施した。対象者は多重課題シミュレーションによって、「優先順位を考えて観察を行うことができた」と評価している一方、「情報を集めながら患者の言動やモニタリングから患者に何が起こっているか予測できた」については低評価であった。本結果から患者を目の前にし、複数の状況を整理しながら、患者にとって最も安全で安楽な看護を提供するために必要な情報収集とアセスメント、そして判断ができるようにすることの必要性が改めて明らかとなった。2024年度は今回の結果を基に、本シナリオとデブリーフィングガイドを作成し、シミュレーションプログラムを確定する。また、VRシミュレーションの開発に遅れが生じているため、2024年度に開発とプレテストを実施する予定である。なお、模擬患者を用いた多重課題シミュレーションの評価については、2024年8月に国外学会で発表と国内専門学会への論文投稿を予定している。また、シミュレーション教育環境や教育体制、シナリオやファシリテーターの能力向上を目的とし、国内で先進的にシミュレーション教育と教育体制を整備している福岡女学院看護大学と京都橘大学を視察し、シミュレーション教育担当者と意見交換会を実施し、本研究での研究内容の精査とシミュレーション教育力を高める活動を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
模擬患者を用いた多重課題シミュレーションプログラムについては2023年度プレテストを実施することができた。一方で、模擬患者を用いたシミュレーションに時間がかかり、VRシミュレーションについては開発が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度はVRシミュレーションの開発を優先して実施する。
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Causes of Carryover |
VRシミュレーションのプログラム開発に遅れが生じたため使用計画に変更が生じた。また、2023年度についえてゃ模擬患者についての謝礼も不要であったため余剰金が発生した。次年度は、VRシミュレーションのソフト開発と開発に必要な360度アクションカメラ、模擬患者に対する謝礼、また2023年度の研究成果発表(国外)の旅費、ならびに英語校正費として使用する予定であるl。
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