2023 Fiscal Year Research-status Report
幼児と保育者(保護者・保育士)への足の健康プログラム介入による縦断的研究
Project/Area Number |
23K09801
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Research Institution | Saku University |
Principal Investigator |
小林 睦 佐久大学, 看護学部, 准教授 (30737002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂江 千寿子 佐久大学, 看護学部, 教授 (40325915)
細谷 たき子 佐久大学, 看護学部, 客員教授 (80313740)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 縦断研究 / 幼児 / 保護者 / 保育士 / 足の健診 / 足の健康プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学童・大人へと続く健康な足の基盤を形成する幼児と保育者(保護者・保育士)を3年間追跡する縦断研究であり、2023年度はその1年目である。概ね計画通り、1「足の健診」の実施と、2「足の健康プログラム」の配信が行えた。 「足の健診」では、10月18日~20日の3日間で、研究対象のA保育園にて年少児41名、年中児30名、年長児33名合計104名のフットプリント採取と足と靴の観察を行った。結果、「寝指」の状態である園児が見られた。足の健診結果は、各家庭へ園児個人の結果を健診結果の見方の解説書と共にフィードバックした。保育士へは、2024年3月26日に足の健診結果の報告会を行い、園児全体の調査結果を還元し、保育活動への意見交換を行った。2023年度実施の幼児の足と靴の調査結果については、先行研究との比較分析を行い可能な範囲で学会発表を検討している。 「足の健康プログラム」の配信は、2024年1月に「足育通信第1号」を各家庭と全保育士へ配付した。内容は、「足の健診」結果と健診結果からの「靴の選び方・履き方」の情報提供である。 また、2023年9月に介入前の年少児の保育者と全保育士へ足や靴への認識調査を実施した。年少児保護者41名に配付し36名(88%)、保育士40名に配付し21名(53%)回収であたった。介入前の保育士の足や靴に関する保育士ならではの視点での認識を見出した。今後日本靴医学会での発表を予定している。今後、「足の健診」の実施と「足の健康プログラム」の配信を継続しながら、その効果を追跡する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究者所属機関の研究倫理審査委員会での承認を受け、調査実施までに予定より1か月ほど遅れての開始となった。A保育園の協力のもと予定していた研究対象者への「足の健診」と「足の健康プログラム」の配信を行えた。2023年度の調査結果については、現在データの整理、分析中であり概ね順調に研究遂行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目となる2024年度は、1「足の健診」の実施と、2「足の健康プログラム」を研究計画に沿って実施する。 「足の健診」は、9月から10月の時期に、2024年度入園の年少児と足の健診2年目の年中児と年長児に実施する予定である。足の健診内容は、1年目同様にフットプリントの採取と足と靴の観察を行う。健診結果は、各家庭にフィードバックする。2024年度の足の健診の全体の傾向を保育士に還元していく。また、2024年度の園児の足の健診結果の分析を行う。 「足の健康プログラム」の「足育通信」は、6月に第2号、2024年度足の健診後に第3号を保護者と保育士に配付予定である。合わせて、2024年度は「靴の選び方」「靴の履き方」「足の手入れ」についての動画を作成し、各家庭に配信予定である。 1年目の「足の健診」実施と「足の健康プログラム」配信の効果を追跡する質問紙調査を9月に予定している。保護者と保育士へ1年目と同様の足や靴に関する認識調査と1年目の「足の健康プログラム」の効果を追跡調査する。保護者と保育士の質問紙調査の結果で研究の中間評価も行い、今後の研究計画遂行に向けて見直しを行う。
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Causes of Carryover |
2023年度計画していた「あしけんフットプリンター」の改良が出来なかったため、その分の予算を次年度に繰り越し「あしけんフットプリンター」の改良に当てる。
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