2023 Fiscal Year Research-status Report
中小規模病院における効率的かつ質の高い看護に向けた人材育成に関する理論の開発
Project/Area Number |
23K09863
|
Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
福田 広美 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (00347709)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村嶋 幸代 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (60123204)
原田 千鶴 大分大学, 医学部, 教授 (80248971)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 看護管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域医療を取り巻く環境が厳しさを増すなかで効率的かつ質の高い看護が求められている.地域医療を支える病院の約8割は300床未満の中小規模であり,中小規模病院の看護管理者は,人手不足の多忙な現場で質の高い看護を提供するための人材育成に苦慮している.しかし,中小規模病院において,どのようにしたら効果的に人材を育成できるのか実践に即した理論はみあたらない. 本研究は,中小規模病院の看護管理者が,効率的かつ質の高い看護の提供に向けて,効果的な人材育成を行うための実践に即した理論を開発することを目的とした.本研究の理論開発は,申請者らがこれまで行った,中小規模病院の看護管理者が管理能力を開発するアクションリサーチの知見をもとに,複数事例研究の手法を用いて行うこととした. 令和5年度は,一部の対象施設の事例について人材育成に関わる看護管理者を中心に調査分析を行った。中小規模病院の看護管理者は人手不足をはじめさまざまな課題をかかえながらも、看護管理者として人材育成を行う職場環境を組織的かつ多角的に整えていることが明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度は一部の施設を対象とした調査分析であり、看護管理者が人材育成に関する組織環境を整えていく側面を明らかにしているが、当初予定していた計画には十分に到達できていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は,令和5年度に引き続き調査分析を行い,事例内分析を通して各事例における効果的な人材育成のストーリーを明らかにする。
|
Causes of Carryover |
研究の対象施設において新型コロナウイルス感染症の対応など、研究フィールドの繁忙期と調査の時期が重なり、計画どおりに研究が進まなかったため次年度使用が生じた。
|