2023 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of preventive care that directly approaches the mechanism of chemotherapy-induced peripheral neuropathy
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23K09882
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
福田 真佑 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30803465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤瀬 智子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50276630)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | パクリタキセル / 末梢神経障害 / 振動 / 機械刺激 / 化学療法 / 血流 |
Outline of Annual Research Achievements |
化学療法誘導性末梢神経障害(Chemotherapy-Induced Peripheral Neuropathy: CIPN)は化学療法中の患者に生じる有害事象の一つで、タキサン系や白金系の抗がん剤を用いた治療で高率に発症する。これまで、抗がん剤による四肢末梢の血流障害の改善がCIPNの症状改善に有効であることが示唆されていることから、本研究は、血管拡張作用が認められている振動刺激によるCIPNの発症予防効果を明らかにすることを目的とした。 今年度は動物実験を行いCIPNに対する振動刺激の効果を検証した。C57BL/6Jマウスを4群に分け(溶媒・振動刺激なし、溶媒・振動刺激あり、CIPN誘導・振動刺激なし、CIPN誘導・振動刺激あり)、CIPN誘導群にはパクリタキセルを1日おきに4日間腹腔内投与してCIPNを誘導した。振動刺激はパクリタキセル投与1週間後からイソフルラン麻酔下で毎日4週間実施した。末梢神経障害の程度はvon Frey testをはじめとする行動評価を実施し、足底部の血流測定を行い振動刺激の有無による血流変化も評価した。実験最終日には足底部の皮膚と後根神経節を採取した。その結果、対照群に比べてCIPN誘導群でvon Frey testの50%疼痛閾値が低下し、振動刺激群では50%疼痛閾値が上昇した。また振動刺激群で血流の増加が認められた。振動刺激による行動学的変化が見られたことから生体内の変化についても併せて解析していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験の実施条件および血流測定の条件検討に時間を要し、今年度は行動学的解析までの進捗となった。
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Strategy for Future Research Activity |
振動刺激による生体変化および組織学変化に関する解析を進める。
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Causes of Carryover |
当初予定していた実験と解析の遅延および旅費分の支出が生じなかったため。次年度使用額は、実験の実施および解析に用いる試薬や消耗品の購入費および旅費に使用する。
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