2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of an Assessment Tool for Difficulty in Job Performance and Coping Guidelines for Continued Employment of Middle-Aged and Older Nurses
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23K09911
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
山澄 直美 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (50404918)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 中高年看護師 / 業務遂行上の困難 / 業務遂行上の困難への対処 / アセスメントツール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、生涯を通した就業継続の支援に向け、中高年看護師の業務遂行の困難度を査定するアセスメントツールを開発すると共に、個人および組織が困難の軽減に向けて適切に対処するための指針を作成することである。看護師の生涯を通した就業継続に向けては、日本看護協会が「労働安全衛生ガイドライン」等を公表し、職場環境改善への取り組みが進められ、新人看護師、出産・子育て世代支援のための制度の整備も実現している。しかし、加齢に伴い様々な身体的変化が生じる中高年看護師に向けた根拠に基づく支援の方法は提示されていない。本研究は、申請者らが解明した中高年看護師の加齢による身体的変化に伴う業務遂行上の困難と困難への対処を基盤に、困難度を査定するアセスメントツールと困難の軽減に向けた対処指針を開発することを目指す。その成果は、中高年看護師自身及び組織が就業継続に向けた適切な行動や支援の方向性を見いだすことに貢献することが期待される。令和5年度は、アセスメントツール開発に向けた妥当性検討のための変数と測定方法の検討、困難への対処指針作成に向けて、先行研究が解明した困難と困難への対処の対応の分析、中高年看護師の業務上の困難と困難への対処の適切性に関する文献に基づく検討に取り組んだ。今後、アセスメントツールの作成とパイロットスタディの実施、困難への対処指針の作成に向けては、分析結果に基づく個人としての適切な対処の内容の明確化を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度は、アセスメントツール開発に向けた妥当性検討のための変数と測定方法の検討、困難への対処指針作成に向けて、先行研究が解明した困難と困難への対処の対応の分析、中高年看護師の業務上の困難と困難への対処の適切性に関する文献に基づく検討に取り組んだ。アセスメントツールの質問項目作成と尺度化、および内容的側面の検討のための専門家会議は実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、アセスメントツールの作成とパイロットスタディの実施、困難への対処指針の作成に向けては、分析結果に基づく個人としての適切な対処の内容の明確化を行う。
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Causes of Carryover |
情報収集のための学会参加を予定していたが、参加することができず、旅費の使用がなかった。また、専門家会議の実施までに至らず、会場費や謝金などの使用がなかった。令和6年度には、アセスメントツールの作成と専門家会議を実施し、計画通り経費を使用する。
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