2023 Fiscal Year Research-status Report
精神疾患の親のこどもの生き方を支える当事者・専門職連携による支援プログラムの創造
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23K09929
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
廣田 美里 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70595488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 佑太 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70882166)
千葉 理恵 京都大学, 医学研究科, 教授 (50645075)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 精神疾患 / こども / ベネフィット・ファインディング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、1.精神疾患の親のこどもの語りを質的に分析し、彼らの体験・生き方への理解を深める、2.こどもの立場にある家族当事者、ならびにこどもに関わる機会のある支援者に対してヒアリングを行い、こどもの立場にいる人に対するより適切で効果的な支援のあり方を検討・創造する、3.創造した支援方法や、ヒアリングで明らかになった事項について、家族当事者や支援者を対象にした全国調査を行い、支援方法の適切性や実現可能性を検討するとともに、家族当事者におかれている状況や支援現場の実態を明らかにし、社会に発信することを目的としている。 2023年度は、精神疾患の親をもつ成人したこども11名の語りを質的記述的に分析し、対象者のベネフィット・ファインディングを明らかにすることを試みた。分析結果をまとめEast Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS)にてポスター発表を行った。論文は作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究目的の1.の質的分析と論文化に予定よりも時間を要している。そのため、目的の2.の家族当事者や支援者へのヒアリング、効果的支援の検討・創造のフェーズに入ることができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度に、質的分析の結果を論文化したいと考えている。また、並行して、家族当事者や支援者へのヒアリングと、共同研究計画を立案し、倫理審査委員会の承認を得ることを目標としている。
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Causes of Carryover |
2023年度の研究進捗が予定より遅れたため、2024年度の使用へと変更した。2024年度に遅れた分の研究計画を進めるための教育研究補佐員の雇用を行う。また、家族当事者や支援者のに助成金を使用させていただきたいと考えている。
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