2023 Fiscal Year Research-status Report
婦人科がん患者のセクシュアリティのケア実践能力向上を目指した教育プログラム開発
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23K09945
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
松井 利江 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (30635090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 早苗 関西医科大学, 看護学部, 教授 (40516168)
瀬戸 奈津子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (60512069)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 婦人科がん / セクシュアリティ / 臨床看護師 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、教育プログラム開発のための準備として、まずは、臨床看護師の学習ニーズおよび、参加する場合に理想とする実施回数や時間などについて把握する必要があると考えた。そのため、がん専門看護師・がん看護に関係する認定看護師が集う学習会に参加し、ヒアリングを実施した。 その結果、婦人科がん治療(手術・薬物療法・放射線療法)によってセクシュアリティがどのように変化するのか、病態を含めた基礎知識や、患者から相談を受けた場合の対応方法、なかなか表出されないセクシュアリティに関するニーズの引き出し方について知りたいと望んでいた。また、自らの抵抗感によって患者にかかわることの難しさも表出され、がん専門看護師や認定看護師といったプロフェッショナルでさえも、十分な知識やケアへの自信がないことが改めて分かった。 また、プログラムの実施回数は3回未満、1回あたりの時間は60分程度、参加のしやすさからオンラインを希望する声が多かった。参加者の脱落を最小限にするには、これらの要望を反映させ、かつ効果的なプログラムの検討が重要と思われる。 次いで、プログラムのアウトカム設定を目的とした文献検討を開始した。有用な5文献を抽出し、精読中であり、現段階では参加者の知識の習得状況を評価するだけでなく、セクシュアリティのケアに対する意欲や抵抗感の変化についても評価をする必要があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度中にプログラムを作成する計画であった。当初は予定がなかった、臨床看護師に対するヒアリングを行ったが、日程調整が難しく、実施時期が遅くなった。このヒアリングの結果から、アウトカム設定のための文献検討を進めたいと考えていたことから、全体として進捗が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
文献検討結果からアウトカム設定、具体的な内容の検討までを半年以内に行うことができれば、概ね予定通りの計画で遂行可能と考える。
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Causes of Carryover |
2023年度は、最新知見を得るための学会参加を予定し、予算を計上していたが、オンライン開催であっために、支出が少なかった。 2024年度は、当初の計画に加えて関連学会に現地参加を1回増やし、最新知見を得るとともに、研究者との交流や本研究の構想について意見交換をする機会としたい。
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