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2023 Fiscal Year Research-status Report

膠原病患者の口腔ケア・口腔内環境の現状及び口腔ケア介入前後の効果に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23K09956
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

松浦 江美  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (20363426)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀川 新二  活水女子大学, 看護学部, 講師 (20714827)
高木 幸則  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (30295084)
浜崎 美和  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (70815935)
折口 智樹  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90295105)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords膠原病 / 看護
Outline of Annual Research Achievements

関節リウマチにおいては、歯周病と疾患発症や活動性との関連が明らかになっており、歯周病の治療を行うことで疾患活動性が改善する可能性が報告されている。しかし、関節リウマチ以外の膠原病患者では歯科合併症の頻度が高いが、口腔内の健康を自己管理するための具体的な支援は十分でなく、それぞれの疾患の違いや唾液の減少、開口制限等の特徴を考慮した看護介入は構築されていない。そこで、2023年度は膠原病患者(特にSS、SLE、SSc)の口腔ケア、口腔内環境の実態を明らかにすることを目的とした。
結果、膠原病患者SS17名(男性2名、女性15名)の調査を実施した。平均年齢は68歳であり、パート・アルバイトが6名(35.3%)であった。自覚症状としては、口臭10名(58.8%)、口腔内疼痛9名(52.9%)が認められ、困っていることは乾燥8名(47.1%)であった。歯磨き回数は2.5回/日であり、就寝前の歯磨きは15名(88.2%)が行っていた。また、定期受診を1回以上/年に行っている人は15名(88.2%)、歯磨き指導を受けたことがあると回答した人は17名(100%)と高値であった。口腔内環境としては、歯の健康(酸性度、緩衝能)、歯ぐきの健康(潜血、白血球、タンパク質)、口腔内清潔度(アンモニア)は先行研究の健常群と比較し、有意に高値を示した。膠原病患者も関節リウマチ患者と同様に口腔内環境が悪化している可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

膠原病患者自体が少ない疾患でもあるため、今回SS17名の調査となった。2023年~2024年度は1段階目として、膠原病患者(特にSS、SLE、SSc)の口腔ケア、口腔内環境の実態を明らかにすることを目的としているため、少しずつデータを蓄積していく予定である。

Strategy for Future Research Activity

本研究の目標達成に向け下記の計画で進めていく。
【1段階目(2023~2024年度)】対象者として、SS以外のSLE、SSCの症例の蓄積を行う。調査内容は、今年度と同じく(1)質問紙調査:口腔ケアの回数、使用物品、口腔ケアの方法、口腔ケアの関連要因(歯磨き習慣、口腔ケアへの関心、喫煙・食生活など)、口腔保健行動に対する自己効力感、(2)客観的評価:疾患活動性、口腔内環境(唾液検査用装置シルハ)にて①歯の健康(むし歯菌、酸性度、緩衝能)、歯ぐきの健康(潜血、白血球、タンパク質)、口腔内清潔度(アンモニア)、唾液分泌量(ムーカス)、握力などを測定していく。
【第2段階(2025~2026年度)】口腔ケア介入前後における評価方法についても具体的内容を準備していく。

Causes of Carryover

口腔内環境を測定する唾液検査用装置SillHaで使用する試験紙などの消耗品を持参していたため消耗品の支出が減り予算が余った。繰り越した経費は、国内外の学会参加のための旅費に充てる予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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