2023 Fiscal Year Research-status Report
集中治療後症候群を生じた術後高齢患者の生活実態に基づく長期継続的な支援方法の構築
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23K09962
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Research Institution | Otemae University |
Principal Investigator |
河野 孝典 大手前大学, 国際看護学部, 助教 (70876820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 高義 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60437316)
小野 博史 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (70707687)
阿部 真幸 大阪成蹊大学, 看護学部, 講師 (90763516)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 集中治療 / クリティカルケア / 集中治療後症候群(PICS) / 経カテーテル大動脈弁置換(TAVR) |
Outline of Annual Research Achievements |
心臓血管手術を受けた患者において、退院後に生じる身体的・精神的な影響について文献レビュー調査を実施した。特に高齢患者は退院後の身体的・精神的な影響を生じやすいことが明らかになっているため、心臓血管外科手術の中でも、低侵襲であり高齢患者が対象となりやすい経カテーテル大動脈弁植え込み術( TAVR: transcatheter aortic valve replacement)を受ける患者を対象とした。「Transcatheter Aortic Valve Replacement」「Signs and Symptoms」「Life Experience」等のキーワードとしてデータベースを検索し、合計468件から選定条件に基づいて、最終30件を選定した。 量的研究28件の主な評価指標は、ADLやQOL、身体機能の変化であった。ADLの評価は、basic ADLとinstrumental ADLが含まれていた。QOLの評価は、SF-36をはじめ包括的尺度が多く、疾患特異的尺度は数件であった。身体機能の評価は、NYHA分類などの心不全の重症度分類の他、フレイル評価が行われていた。また量的研究の結果では、評価時期を経時的に調査している文献は、3割程度であることが明らかになった。 質的研究では、生活における困難など患者の主観的経験が調査されていた。 これらの文献レビューの結果を、令和5年度の学会で発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症対策に伴い、調査協力いただける施設側との調整に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
文献レビューの結果から、心臓血管外科手術を受けた患者における術後の身体的・精神的な影響について、実態調査を実施する。
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Causes of Carryover |
実態調査を実施するための費用とする。
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Research Products
(2 results)